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「親子でダンボール」が生まれた日 の最終話です。

episode1 episode2 の続きです。

「作る」に憑りつかれる

開始後、開始20分~30分くらいからでしょうか。

最初は、「作ってやるか」という感じでしたが、「他にも作りたい」という雰囲気になり、空気が熱気を帯びてきました。

他の子が作るのを見て、”あ、あれいいなぁ”

と思う子が出てきます。

「なぁ、ボンドとかあるん?」「これ、真っ二つにしてもええ?」

という質問も出てきます。

もちろん、ボンドもあるし、真っ二つもOK!

そして次第に、

「なぁ、見てみて!これでこんなんできた!」

「ここをな、こうすると、ほら!こうなんねん!」

と、とても楽しそうに話してくれるようになります。

 

 

しかし!

こっちは2週間、夜な夜な真剣に考えてきたんです!

「もっと、こうしてみたら?」「ここは、こうすると、、、ほらできるやろ?」

とアドバイスすると、顔が「あ!」っとなってまた戻って作り込む、そんな場ができました。

遊びが進化する

箱=中に入る

だったものが、だんだんと、車になったり、お店になったり、空気砲ができたり、ロボットができたり、、、と

こちらも予想しなかった物、使い方、質問が湧きあがり、どんどんと進化していきます!

アイデアがアイデアを産むスパイラルに入るのを実感しました。

 

よ~~~く遊びました。

10時~16時までぶっとおし。。。。

数人の子は最初から最後までいたと思います。

スタッフの1人は終わった瞬間倒れ込みました。

そして記事になる。

ババン!!

060529奈良新新聞の記事

 

もともと、この「ダンボール遊園地」は

【商店街の空きスペース活用】という事業で、商店街全体でいろんなイベントが企画、開催されていた中の

【ママの手作り市】のような区画の片隅の、

【ちょっとした子どもの居場所】という企画でした。

そんな「おまけコンテンツ」が見事、写真デビュー!

 

「なんでお前が載んねん!!!」

っと、イベントを企画してた友人に言われました。

たぶん、一番盛り上がってたからですが、全体の企画をした友人には「企画変更」という多大な迷惑をかけてしまったこと、そして周りの【ママの手作り市】へ空気砲の空気がバンバン飛んでしまったうえ、うるさかった事、は本当に反省しております。。。

その後。。。

大阪市の放課後事業や、NPO法人Cobonとの協業、水都大阪、横浜開港100周年、数々のショッピング施設での開催と内容が進化しながら続いていきました。

そして、当NPO法人ファザーリングジャパン関西で、初めて未就学児対象の「ダイナミックダンボール」として加わり、「ダンボール遊び」として展開されることになります。

 

「何を作るか?」ではなく「どう使うのか?」

で始めたダンボール工作ですが、2016年でなんだかんだ10年やっています。

 

「子どもたちが本当に楽しい事」を満せるツールは、本当に増えたと思います。

ものすごい数があります。

増えすぎて、返って混乱したり、振り回されて疲れたり、、、なんて事もありそうなくらいあります。

 

でも、それをどう使い、どう親として関わっていくか?

はこれからも変わらないと思います。

100万人のパパがワクワクできる事、子育てがヤバくなる事、、、

これからもどんどん発信していきたいと思います。

おしまい。


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島津 聖

ダンボール王子 / 事務局長ファザーリング・ジャパン関西
2016年4月よりファザーリング・ジャパン関西の事務局長に就任。[⇒詳細プロフィール]