(出展:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B3%E3%82%A4)
事務局長島津です。
12/11に滋賀パパママスクールの全日程が終了しました!
9/10から始まった、第1期(近江八幡会場)、第2期(草津会場)のそれぞれ3回、そして今日の合同講座を持って終了しました。
パパスクールとは?
そもそも、このパパスクールというのは、2009年から、NPO法人ファザーリングジャパンが始めた日本で初めての父親のための学校です。
父親が楽しく育児をできるための、スキル、マインド、知識を現役のパパ講師から学ぶもので、これまで日本全国で100回近く開校されてきました。
東京で始まったこの取り組みですが、当初は8コマで受講料は3万円!(ひえー)
それでも、毎回満員という人気っぷりでした。
そこから全国の自治体さんの要請があり、ここ関西ではすべて自治体負担により開校しています。
最終回はワークライフバランス
理事でもあり、大阪教育大学の小崎恭弘准教授にお越しいただき、「ワークライフバランス」をテーマにお話をいただきました。
「バランス」という英単語から「仕事:家庭生活=50:50」のような印象を受けてしまいがちですよね。
天秤のイメージでしょうか。
でも、そうではなくて、主体的に人生を送るために、自分でワークとライフのバランスを取っていくというのが本来の理念なんです。
「主体的に」というのがポイントですね!
今ワークライフバランスが叫ばれる背景や、なぜ長時間労働の問題がここまで取りあげられているれるのかなど、いろんな事例を交えてお話いただきました。
流れはゆるやかに、、
その中、講演中に紹介されたあるグラフがありました。
男性の帰宅時間、育児家事時間などです。
「改善した」と言われていても諸外国と比較されるとその差に愕然とします。
それでも、今回のスクールには実に45家族が参加され、しかもそのうち5家族は皆勤賞!
このことは、全国でみると本当に小さな一歩ですが、その事を「デコイ」を例えに使って小崎さんは説明されていました。
「デコイ」は調べると狩猟用の囮の模型の鳥の事です。
危険地帯(ここでは人間が狙っている地帯)と思われるところにも仲間がいると思わせることで、目的の場所への移動を促すために設置するものです。
本物のデコイならば、これでやってきた鳥から撃ち落されてしまったり、、と穏やかな話ではありませんが、要は流れの最初は数匹の鳥の移動無しには起きないということです。
このデコイに当たる何名かは、もしかしたらそのあたりの場所にいるのかもしれません。
そこにつられて、1人、2人と少しづつ「あっちは安心だ」と移動を始めているのかもしれません。
帰宅時間が早くなることだけが、育児家事時間が増えることだけがもちろんゴールではありませんが、それらも含めて「あっちはいいらしいで」「あっちはワクワクするらしい」という空気を作り続ける事は、あの手この手でこれからも出し続ける必要性を感じた一日となりました。
島津 聖
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