10人10色の価値観に向き合う

先日、PTAで「教員と保護者の懇談会」を開催しました。

僕はファシリテーターを務めていまして、前半は終始和やかなムード。

「子どもの話を聞いてあげてほしい」
「生活習慣を家で学ばせてほしい」
などなど。

先生も保護者も、それぞれの葛藤等を話されてとてもいい感じに盛り上がり、このままの状態で終えられるかな~と思っていた矢先。

 

ある1人の保護者の意見から、場の雰囲気をひっくり返りました。

「それ、意味あるんですか?」
「そんな風に子どもに気を遣うからなめられるんとちゃいます?」

これまでの議論とは打って変わって場が静まり返ります。

 

まぁ突然だったので、みんな飲み込めていないような感じだったんですが。

思わぬ切り口だったので、どうしようかなぁと少し悩みましたが、そこはさすが先生方。
自分たちの持論をもって、意見を見事に戦わせてくれました。

僕もしばらく静観していましたが、かなり面白かったです。

 

先生が威厳を保つために必要なことなら、ある程度許容したいし、むしろ親が何かすべきではない。
端的に言うとそうおっしゃっていたように感じ取りました。

言い方はともかくでしたが、言ってることは理解できます。
その方にとっては、それのみが真実なのだろうと思いますが、実際にはそれのみが真実ではありません。

 

今や、「ダイバーシティ」という言葉が取りざたされるように、さまざまな意見、価値観が認められる時代になりました。

先生は、そんな10人10色の価値観と向き合うことになります。

でも、先生だって自分の価値観を持っています。
だから、クラスをまとめるのが大変なんだと思います。

教員も保護者も、それをしっかりと理解しないといけませんね。

以上、どうやら夏風邪気味の篠田でした。

 


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篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]