ショウペンハウエルの『読書について』をご存知でしょうか。

池上彰さんの「池上彰のやさしい教養講座」で紹介されていた本なんで読んでみましたが、視点が独特でメッチャ面白いんです。

『読書について』

「読書について」(岩波文庫)

 

ショウペンハウエルがいうのは、読書とは以下の要素を含んでいるという。

 

「大量に、またほとんど一日中読書する人は、自分で考える能力をしだいに失ってゆく。」

「わたしたちが自分の思考への従事が離れて読書に移るとき、安堵感を得られるのはそのためである。」

「読書中のわたしたちの頭の中は他人の思考の遊び場であるに過ぎない。」

 

読書は、教養を得るために必要不可欠な要素だと教わりますし、実際にそのとおりだと思っています。

それが、ショウペンハウエルに言わせると、読書はすればするほど自分で考えることを失わせ、やがてバカになるということなんだそうです。

 

どうです?

面白くないですか?

読書が好きな人からすると、何言ってるねん!ってなりかねないある種の暴言ですが、彼の言わんとしていることはわかります。

要は、読んだなら、内容をもとに自分なりの思考を生み出す必要があるわけですが、それをせずにただ読むばかりで、読むことそのものが目的になってしまっては意味がないということです。

たくさん読むことも大事ですが、それ以上に一つの本から思考や発想を広げていくことが大事なんだってことですね。

これは人それぞれの特性や楽しみ方にもよるので、100%納得しているわけではないんですけど、視点が面白いので読みふけっておりました。

 

ぜひまた読んでみてください。

 

以上、さすがは池上彰、篠田でした。

 


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篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]