子どもの頃、図鑑の恐竜の絵を紙に透かして写していたら、親に止められました。

「写すなんてズルせずに、ちゃんと自分で描きなさい」

絵に限らず、そして親に限らず、何かをマネしようとすると、オリジナルを求められることが多かった気がする子ども時代。

ズルしてるつもりはなくて、楽しいからやってたんですけど…

 

プレスクールで週2回、日本語クラスの講師をしています。

そこの子たちに人気の遊びの一つが「うつしえ」です。

トレーシングペーパーに好きな絵本を透かして写す。

それだけの遊び。

 

普段のクラスの中で時々やるのですが、トレペを出すと子どもたちは大喜び。

苦労して紙をずれないように押さえて、一所懸命に線をなぞる。

自分の手で綺麗な絵が描けることがとっても楽しいようです。

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マネから始めることってとっても効果的。

僕が好きなある作家は、名文と呼ばれる文章を丸写しして勉強したそうです。

本を1冊丸写しすると、その人の文体が身に染み込んでものすごく勉強になるんだとか。

彼はそれを「写経」と呼んでいました。

マンガ家だって、好きな漫画の模写から始めた方は多い。

 

作家もマンガ家も好きな物だから写す。

子どもにとっても好きな絵を写すことは楽しい。だけど模写は難しい。

トレペだと比較的簡単に綺麗に写せる。

 

トレペはダイソーでA4・12枚入り108円。

普段のお絵描きの変化球としてお勧めします。

 

 


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和田 憲明

副理事長 / マジックパパファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。 [⇒詳細プロフィール]