E・E・スミスの最高傑作、レンズマンシリーズの1作目。

スペースオペラの金字塔、元祖スターウォーズ。

 

SF映画やアニメの映像、本のイラストは古くなるけれど、小説のSFイメージは古びない。

読む時代ごとにそのイメージはその時代の最新のSFイメージにアップデートされる。

正直、昔の小説版のイラストはダサかったし、1984年にアニメ化されたときのイメージも古びている。

でも今読むと、スターウォーズ・ブレードランナー・マトリックスを経た、最新のSFイメージが頭に広がる。

これは小説の強み。

 

スーパーヒーローのレンズマンが銀河を股にかけて大活躍する物語。

だけどこのヒーローはただ凄い、格好いいだけの存在じゃない。

 

ヒーローが重症を負って入院する。

病院でのヒーローは銀河病院史上最悪の患者と医者に言われる。

 

看護婦(訳文ママ)に暴言を吐く。

おかゆじゃなくて肉を食わせろとわめく。

とっとと退院させろ。俺には使命があると暴れる(けど重症だから効果ない)

 

それを往なす看護婦とのやりとりが最高に笑えるのです。

それまでのヒーローの大活躍を見ているだけに余計に。

 

看護師の妻から似たような困った男性患者のエピソートをよく聞く。

出来る男ほど悪い患者になってしまうのかもしれない。

 


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和田 憲明

副理事長 / マジックパパファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。 [⇒詳細プロフィール]