『万引き家族』の是枝監督の過去作が観たくなり『誰も知らない』を観ました。

昨日のブログで『万引き家族』を心が痛いと書きましたが、『誰も知らない』はその比ではありません。

『誰も知らない』に比べたら『万引き家族』は希望に満ちた映画です。

 

状況を比べてみて、初めてわかることがある。

『万引き家族』には大人がいましたが『誰も知らない』はすべての大人から見放された子ども達の映画です。

親が家から出て行ってしまい、4人のきょうだいだけで暮らしている子ども達。

子どもたちには戸籍もなく、学校にも通っていないので社会から彼らの存在は見えません。

 

それでも子ども達は、劇中に何度も大人から「発見」されそうになります。

しかし子ども達を発見しかけた大人達は一人の例外もなく、意図的に鈍感になったり、目をそらしたりして子ども達を社会につなげることをしません。

 

この子たちを救えたのはどんな大人、どんな社会だろうか。

大人としての自分に刃をつきつけられる映画でした。

 

どちらの未見のパパ、

『万引き家族』→『誰も知らない』

社会の父親として、観てみませんか。

 

続きます

 

 


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和田 憲明

副理事長 / マジックパパファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。 [⇒詳細プロフィール]