ファザーリング・ジャパン関西(FJK)のです。

2026年の「父子キャンプinしあわせの村」を開催しました。
今年は、大人と子どもを合わせて総勢50名!これまででも最大規模の、にぎやかなキャンプとなりました。

相席ならぬ「相テント」

たくさんの方に参加していただけるのは、うれしいことです。その一方で、今回は新たな問題も発生しました。

これまで1家族につき1張りのテントを用意してきましたが、想定を超える申し込みにより、テントが足りなくなってしまったのです。

このまま満員としてお断りするのも忍びない。そこで、「ほかの家族と同じテントで寝ても構わない」という方がいれば、追加で参加を受け入れることにしました。相席ならぬ「相テント」です。

声をかけてみたところ、快く手を挙げてくださるご家族が現れ、追加で申し込まれた皆さんにも参加していただけることになりました。

さらに開催直前には、参加人数が多く、会場で借りられる寝袋も足りないことが判明しました。それでも、参加するパパたちから、

「うちは寝袋なしでも大丈夫!」
「家にあった寝袋を引っ張り出してきました」

と声が上がり、こちらも無事に解決しました。

誰かが困っていたら、できる人が自然に手を差し伸べる。キャンプが始まる前から、みんなで場をつくる時間は、すでに始まっていたのかもしれません。

子どもたちが見つける、新しい仲間と居場所

当日は、夏の日差しが降り注ぐ緑の中で、それぞれが思い思いにキャンプを楽しみました。

自分の家とは違うテントで過ごす一夜。
普段は甘えん坊の子が年下の子の手を引いていたり、自分のパパには話さないことを、別のパパに楽しそうに話していたり。

子どもたちは、大人が用意したプログラムの外でも、いつの間にか新しい仲間や、自分なりの居場所を見つけていました。

子どもたちを見守る「大人だけ参加者」

このキャンプには、自分の親だけではなく、いろいろな大人がいます。

一緒に遊んでくれる人。困ったときに声をかけてくれる人。ちょっとした挑戦を、急かさずに見守ってくれる人。

そんな「ナナメの関係」の大人たちと出会えることも、父子キャンプならではの魅力です。

自分の子どもを連れず、パパ一人で参加してくれたFJK会員もいます。ご本人は「子どもたちに遊んでもらっています」と笑いますが、こうして自然に子どもたちと関わってくれる大人の存在は、キャンプ全体に安心感と楽しさをもたらしてくれます。

親子で参加する人もいれば、大人だけで参加して場を支える人もいる。それぞれの関わり方が、このキャンプをより豊かなものにしてくれました。

思い思いの過ごし方で更けていく夜

夜には焚き火を囲み、パパたちがゆっくりと語り合いました。そのそばでは、子どもたちが夜の風を感じながら遊んだり、友達と話したり。昼間とは少し違う、穏やかな時間が流れていました。

女の子たちが自然と集まってできた、通称「女子テント」。
夜遅くまで熱戦が続いた「ボードゲームテント」。

子どもたちはそれぞれにお気に入りの場所を見つけ、思い思いにキャンプの夜を楽しんでいました。中には、大人たちに交じって準備や片付けを手伝い、大人顔負けの働きぶりを見せてくれる子もいました。

みんなと一緒に過ごす子もいれば、ひとりでじっくり遊ぶ子もいる。過ごし方を決めすぎず、それぞれのペースで楽しめることも、このキャンプの心地よさの一つです。

早朝から大活躍!46個のホットサンドを焼く「キャンプ番長」

翌朝の朝食では、今回初めて参加したFJK会員が大活躍しました。

事前に参加者から希望を募り、用意することになったホットサンドは、なんと46個。早朝から次々とホットサンドを焼き上げ、「キャンプ番長」として朝食づくりを仕切ってくれました。

もちろん、46個ものホットサンドを一人で作るのは大仕事です。ほかのご家族もヘルプに加わり、みんなで協力しながら焼き上げました。

焼きたてのホットサンドを頬張る子どもたちの、うれしそうな顔。少し眠そうな顔も、朝から元気いっぱいの顔も、キャンプの大切な一場面です。

初参加であっても、得意なことや、やってみたいことを持ち寄ることで、自然と場をつくる一人になっていく。そんな姿にも、FJKらしさが表れていたように思います。

「来たときとは違う顔で」

笑ったり、走ったり、転んだり。ときには思いどおりにならないこともありながら、一泊二日はあっという間に過ぎていきました。

すべてのプログラムを終え、荷物をまとめて解散した後、参加したパパの一人が、こんな感想を伝えてくれました。

「子どもたちは、来たときとは違う顔で帰っていきました」

ほんの少し日焼けした顔。新しくできた友達と名残惜しそうに話す姿。たくさんの荷物を載せた台車を押す、少し誇らしげな表情。

何がどう変わったのかは、それぞれ違うのだと思います。それでも、たくさん遊び、いろいろな大人に見守られ、仲間と一緒に過ごした二日間が、子どもたちの中に何かを残したことは、その表情から伝わってくるようでした。

そして、何かを持ち帰ったのは、子どもたちだけではないのかもしれません。

子どもと一緒に思い切り遊ぶこと。
ほかのパパたちと、普段の子育てについて話すこと。
わが子が、自分の知らない表情を見せる瞬間に出会うこと。

パパたちにとっても、日常を少し離れ、子どもとの時間をあらためて味わう二日間になりました。

みんなでつくる父子キャンプ

FJKの父子キャンプは、誰かが用意したものに参加するだけのイベントではありません。

テントや寝袋が足りなければ、持っている人が手を挙げる。
子どもと遊ぶのが好きな人は、子どもたちと一緒に遊ぶ。
そして、誰かが大変そうなときには、周りにいる人が自然に加わる。

得意なことを持ち寄ったり、困ったときには助け合ったり、子どもたちをみんなで見守ったり。参加した一人ひとりが関わることで、その年にしか生まれない場がつくられていきます。

今回、自然に声をかけ合い、温かい場を一緒につくってくださった参加者の皆さん、本当にありがとうございました。そして、二日間を全力で楽しみ、たくさんの表情を見せてくれた子どもたちにも、心から感謝します。

また次回、しあわせの村で皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

「父子だけでキャンプに行くのは、少しハードルが高いかも…」

そう感じている方も、どうぞ気負わずにご参加ください。キャンプに慣れている人も、初めての人も、それぞれにできることを持ち寄りながら楽しめるのが、FJKの父子キャンプです。

ファザーリング・ジャパン関西では、父子キャンプをはじめ、子育てを楽しみたい父親と家族がつながる、さまざまな活動を行っています。

イベントへの参加はもちろん、「こんな場を一緒につくってみたい」と思ってくださった方のご入会も歓迎しています。

次回はぜひ、一緒にこの時間をつくりましょう。

笑ろてるパパが、ええやん!