「まだ頭の芯が痺れています」

イベント終了後、主催メンバーからこんな言葉が漏れるほど、衝撃と感動に満ちた夜となりました。

令和7年6月21日(金)21時より開催したオンラインイベント
『実録!人生は“本当に”筋書きのないドラマだった!育じぃジョージ オンラインお話会』

放送作家であり、二人の娘さんを持つ父親、
そして最近お孫さんを授かり、「育じぃ」になった杉山錠士(ジョージ)さんをお迎えし、その壮絶かつ愛情に満ちた実体験をお話しいただきました。

 

前半:「バレエで世界へ」――娘と父のはじまりの物語

いきなり孫の話かと思いきや、まずはお孫さんを出産された娘さん(長女さん)との関わりから。

イベント前半のテーマは、プロのバレエダンサーを目指し、世界を股にかけて活躍されている長女さんのお話。

これがまた波乱万丈!

「体が柔らかいから」くらいの軽い気持ちで、小さい娘さんをバレエ教室に連れて行ったジョージさん。

そこで頭角を表し、アメリカや、ポルトガル等に留学をするようなダンサーとなっていきます。

世界レベルのプロを目指す道のりは、私たちの想像を遥かに超えるものでした。

チャット欄にも

「めちゃくちゃ金銭的負担大きそう」
「バレエは結構お金かかるイメージです」

といった声が飛び交う中、海外遠征の費用やプロの世界の厳しさ、そしてキャリアを襲ったコロナ禍の影響など、リアルなエピソードが次々と語られます。

参加者も「お孫さんの話はまだかな?」と思いながらも、その壮大なバレエ一代記にぐいぐい引き込まれていきました。

しかし、これはまだ壮大なドラマの序章に過ぎなかったのです。

 

後半:「妊娠した」――突然の告白に、父が取った“最善の選択”

このまま娘さんのバレエ談義でも良いかも…とすら思うくらい、盛り上がりを見せた前半から、後半の核心へ。
コロナ禍の中、世界への道筋を探して日本で滞在する娘さんとの日々。

突然、妊娠の事実を伝えられます。

しかも、お腹の子の父親との関係は、一筋縄ではいかない複雑な状況…。
チャット欄の空気は一変し、

「思ったよりも聞く覚悟が必要な話だった…」
「頭が追い付かねー」

と、参加者全員が固唾を飲んでジョージさんの言葉に耳を傾けました。

娘を案じ、相手に怒りの矛先を向けたくなるのが親心かもしれません。

しかし、ジョージさんは違いました。

「決して相手を責めなかった。結果として、それがとても良い選択だった」

と、当時を振り返ります。

もしあの時、「どう責任を取るんだ!」と怒鳴っていたら、今の良好な関係は決して築けなかっただろう、と。

 

心に刻まれたジョージさんの言葉
「娘がどんな選択をしても、半分は、親である僕らのせい」

なぜ、そんな風に受け止めることができたのか。

その根底には、ジョージさんの揺るぎない哲学がありました。

「娘がどんな選択をしたって、どんな相手を選んだって、それは半分は親である僕達のせい。自分のせいだったら、怒れないよね(笑)」
「僕達夫婦は、マジョリティーの選択肢をしてこなかった。そんな親が、変化球の投げ方しか教えてこなかったんだから」
「しかも、持ってたのがスーパーボールしかなかったんだよ。」

この言葉に、チャット欄は感動の渦に。

これは責任転嫁ではなく、娘の人生を丸ごと引き受けるという、父親としての深い愛情と覚悟の表れでした。

 

「じぃじ」として、そして「父」としての揺るぎないスタンス

イベントの最後に、ジョージさんは私たちに最も大切な視点を教えてくれました。

「僕にとっては、奥さんが一番、子どもたちが二番、孫は三番目」
「孫は可愛いけど、孫と一番向き合うべきなのは親である娘」
「子どもを飛び越えて孫と関わるようになると、関係性が歪んでいくんじゃないかなぁ。」

ファザーリング・ジャパンで活動を続け、地域の子どもたちやパパ友たちと全力で向き合ってきた経験が、おじいちゃん(育じぃ)になった今、娘を支える力になっている。

父親として子どもたちに、地域に、ファザーリング活動に邁進してきた経験が、時を経てこれほど大きな意味を持つとは…。

参加者からは、感動と共感の声が数多く寄せられました。

「素晴らしい話でした。娘に対する姿勢、そうありたいと思いましたが、やっぱり自分はそんな感情を抑えて大きく構えられる自信がない・・・。」
「自分の子以外のために活動してきたことが、孫のためという意味で自分に返ってくる。心動きました。」
「“娘は嫁にやれん!”っていう人にほんと爪の垢煎じて飲ませたい!!」
「手が震えるー(笑)」

私たちファザーリング・ジャパン関西のメンバーもまた、社会や家族の中で「父親であること」に葛藤を抱えています。

その葛藤に、大きな光が差し込んだような、まさに値千金の貴重な時間となりました。

ジョージさん、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!