子どもの頃、親から食事時に、
「いただきますしなさい」
「ご飯中は肘つかない!背筋を伸ばす!!」
「ごちそうさまを言いなさい」
と口を酸っぱくして言われてました。
肘をつかないのは小学校高学年には自然とできるようになってました。
多分、体が大きくなって肘をついて食べるよりも肘を浮かして食べるほうが楽なことに気づいたから。
「いただきます」「ごちそうさま」を自然と言えるようになったのは大人になってから。
ある女性が毎回食事の前に必ず手を合わせて「いただきます」をされているのを、「美しい」と感じてからです。
しつけやマナーって、親がいくら言っても子ども自身の中に動機が生まれなければ身につきません。
親がやっていれば自然とやるようになる、とも聞きますけど自分振り返るとそんなこともないです。
じゃあ、僕の親が口を酸っぱくしていってたことは無駄だったのか?
そうではありません。
親がずっと見本を見せてくれていたり、ずっと言いつづけてくれてたベースがなければ、
身体が大きくなっても肘つかないほうが楽だと気付いてなかったし、
その女性の「いただきます」を見て「いただきます」ができるようにはなってないです。
しつけってほんまに何回言うても子どもはできるようにならなくて、親として心折れそうになります。
でもしつけの成果ははるか先に出ることがある。
むしろ大人になってから出てくることのことのほうが多いかもしれない。
娘たちにうるさいと思われながらも食事の前後に、
「いただきますしいや」「肘つかない!」「ごちそうさまは?」
と言い続けます。
ーーー
シン・ゴジラの中にも美しい「ごちそうさま」のセリフが出てきます。
言ってるのはおっちゃん。
女性だから美しいと感じたわけではないです。(何の言い訳?)
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和田 憲明
副理事長 / マジックパパ : ファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。
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