消防署の救命講習をこれまで5回体験しています。
3回は子育て支援事業の運営側として。
1回はこども会の育成者会長として。
1回は保育園の園長として。
救命講習で習う内容は決まっています。
しかし、講師の進め方によって身につく度合いは全然違います。
5回のうち、いちばん身につかなかった講習は、60分実技をして残りの30分にお仕着せのDVDを30分見せられた講習。
いちばん身についた講習は60分の実技のあとに、講師の体験談を30分聞かせてくれた講習。
これまで30人の命を救った(だけど救えなかった命の方が多かった)救急隊員の体験談は身にしみました。
さらに身についた講習があります。
それは土曜日にFJKチームで参加した「高槻市小学校救命ラリー」
主催は大阪IJ【いのちの授業】という、救命士などが運営しているボランティア団体。
このラリーは、4人ひと組の4チームが様々な緊急事態に対応し、そのチームワークを競うというもの。
リアルなシミュレーションで、演技やメイクも本格的でした。
救命の現場で本当に働かれている人たちが作った状況なので、真に迫っています。
5回も救命講習を受けている僕です。
心肺蘇生法やAEDの使い方はお手の物って思ってました。
甘かったです。
たとえば授業参観に来ていた父親が胸の痛みを訴えて倒れ、心肺停止状態になるという緊急事態。
一緒に来ている妻が取り乱したり、子どもが泣きじゃくったり、保護者や先生が騒然としているなかで対応しなくてはなりません。
そんな場に放り込まれてまずわかったことは、自分もパニクって頭が真っ白になるということ。
まずそこにとまどってから、どうにかできることをしていくわけです。
FJKのパパ4人、バタバタしながらもなんとか連携をとって、できるだけの対応をして緊急事態をクリアしていきました。
FJKチームの成績は4チーム中3位。
1位は会場小学校の教員チーム。普段から学校という場で様々なケースに出会い、チームで対応されている先生方は凄いです。
現実に近い環境でわからないながらも自分で考えて動くこと。
このリアルなシミュレーションは、5回の救急講習を超えて、圧倒的に身につく経験でした。
和田 憲明
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