お盆に実家に帰った時、テレビでオリンピックのニュースがずっと流れていて新鮮でした。
家ではテレビがついていても録画していた妻のドラマと長女のお笑いと次女のアニメ番組が多いので。
その中で気になったのが夕方のニュースのオリンピック報道、その内容がほとんど日本人選手の演技と成績だけだったこと。
8/15の話題は体操白井の跳馬での銅メダル獲得。たしかにめでたい!
しかし、同じ跳馬の金メダルと銀メダルの選手の顔も演技も、そのニュースからは全く知ることができませんでした。
オリンピックは日本人で出来ているの?って思ってしまいそうです。
テレビのニュースはある視点からごく一部を切り取ったものだということがすんごぐよくわかる。
これって何かに似てるなぁと思ったらコレでした。
トリックアート。
トリックアートもある視点から一部を切り取ったものです。
こういう切り取り方はテレビニュースやトリックアートの専売特許じゃありません。
誰でも簡単にできます。
たとえばこの写真。
キャプションは『バッキー画伯』
僕の次女バッキーが巨大なキャンパスに絵を描きました。
バッキーすごい!
事実はこれです。
あるイベントでのべ20人の子どもがアーティストと一緒に描きました。
バッキーが描いていたのもウソではありません。
ウソではないけど都合のいい写真だけを見せてそれ以外を見せない、つまり一部を切り取ることで自分の伝えたい部分を誇張することができます。
っていうかみなさんSNSで普通にやってますよね?
テレビも同じです。
「切り取られた画面の外に広い世界がある」と認識すること。
それがテレビとの正しい付き合い方。
画面の外を想像することでオリンピックの楽しみ方も広がります。
トリックアートが仕掛けを知った上でも楽めるみたいに。

和田 憲明

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