今朝はちょっと昔話です。
小学2年生のとき、小学校近くの駅に阪急電車の写生に行きました。
阪急電車は京都、大阪、兵庫を走る私鉄。
あずき色の車体が有名な電車です。
でも小2当時の僕は写生の意味がよくわかっていなくって、電車の駅に来たんやから好きな電車を書いていいんやと思いました。
周りの友達があずき色の電車がホームに停まるたびに写生してるのに気付かず、一所懸命に新幹線ひかり号を描いてました。
ひかり号が描き上がる頃に担任の先生が僕の絵に気づきました。
そしてひかり号を阪急電車の色に塗るように指示を受けました。
数日後、その写生が一斉に教室に張り出されました。
阪急電車に混じった『あずき色のひかり号』。
となりのクラスにもひとり、新幹線を描いたおっちょこちょいがいました。
でもその新幹線は白いままのひかり号でした。
白いままのひかり号とあずき色のひかり号。
そのイメージ記憶は鮮明です。
自分の絵、あずき色のひかり号はめっちゃ気持ち悪かったです。
こんな担任ダメだ!こんな関わりはダメだ!!
…なんてことを言うつもりは今の僕にはありません。
先生っていろいろ。
僕の担任の先生も、悪気があって新幹線をあずき色に塗らせたわけではないと思います。
いまこうやってネタにできているので僕の人生に悪い影響ばかりだったわけでもない。
子育てをしていると担任にいろいろ注文があったり、親として子どもとの関わりに迷ったりします。
だけど子どもにとってそのとき不本意な関わり方であっても、そのほとんどは成長の中で自分に織り込める。
先生は担任だけじゃないし、子どもにとっての大人は親だけではありません。
となり担任、となりの親から子どもが学ぶことも沢山あります。
僕は、新幹線をあずき色に塗らせる担任よりも、新幹線は白いまま展示するとなりの担任的な関わりをしたい。
失敗を中途半端にリカバリーするよりも「失敗してもええで」と伝えたい。
クラスの担任ととなりの担任の両方がいらっしゃらなければ、学べなかったことです。
和田 憲明
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