「それ前に読んだやん」
「また同じの読むの?」
「新しいのを読みなさい!」
絵本手に取った子どもにかけられるパパママの言葉。
日曜日に香芝市民図書館で開催した『パパ・じいじのための絵本講座』で館長さんから伺った、図書館でよく見る親子の光景です。
うーん、我が身を振り返ってもあったあった。
長女が小さいころに自分も長女に言いがちでしたし、自分が小さいころも親から似たようなこと言われてたなぁ。
大人は同じ本を2度読むということはめったにありません。
一冊読んだら次の新しいものを読みたいということが多いでしょう。
でも、子どもはお気に入りの絵本を何度も何度も繰り返し読む・読んでもらうのが好きです。
なぜなら、子どもにとっての世界は大人にとっての世界よりも不安定で、思い通りになること、思った通りにできることが少ないから。
子どもにとってお気に入りの絵本の世界は、自分の好きなことが起こる世界。
それも、記憶にあることが何度でも起こる、安心できる世界。
その世界に何回でも何十回でも行きたいんです。
繰り返し繰り返し、子どもを安心できる世界に連れて行ってやる。
お気に入り絵本を繰り返し読んでやるということはそういうことです。
一回読み終わったら「もういっかい!」
親は飽きたり眠くなったりします。
だけど子どもはそのうちに十分に安心して新しい絵本に移ります。
それどころか「えほんよんで」すら言わなくなりますよ。
1歳のとき『いないいないばああそび』を28晩連続で平均3回ずつせがんで、パパの眠気を誘った長女。
それからいろんな絵本を読みましたけど、最後に長女に絵本を読んだのは小学2年生でした。
7年読んだ後、6年読んでない。
後者の6年はこれからどんどん伸びますけど、前者の7年がもう伸びることはないのです。
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※トップ画像はコチラからお借りしました。
和田 憲明
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