「Sちゃんのお迎え行ってくれへん?」
14年前の春の午後、急に妻から頼まれました。
同じ校区に住む義姉から、
「娘が発熱したので保育園にお迎えに行ってくれないか」
というヘルプ要請が妻にあり、
夜勤明けで寝ようとしていた妻が仕事休みだった夫に振ってくれた次第。
「僕でええの?」
と言いながら妻からM保育園の場所を聞き、
さらにお迎えの段取り(インターホンを押して名乗るところから)教えてもらって向かったのが、
僕の保育園とのファーストコンタクトでした。
当時29歳。テレビの仕事をしていて、娘もいませんでした。
それから2年以内に、娘が産まれ主夫になって保育士資格をとるなんてこと、想像もしてへんかった頃。
ましてや園長になるなんて!
午後2時、バイク屋のとなりの保育園。
ピンポンすると出てきてくれた保育士さん(事務員さんやったかも)。
姪っ子のクラスに足を踏み入れると、子どもたちが、
「だれ?」「パパ?」「だれ?」
と群がってきました。
「Sちゃんのおっちゃんやねん」
と答えると
「パパとちゃうの」「おっちゃんてだれ?」「なんでおっちゃんきたん」
と口々に。
なんじゃ、この人懐っこ過ぎる子どもらは?
と思いながら、保育室の端っこの布団に寝てた5歳の姪とその荷物を預かって帰りました。
なんか子どもってかわいい。そして保育園って楽しい。
思い返せば娘が産まれる1年半前に入ってたパパスイッチでした。
ーーー
僕と一緒に働きませんか?(と自分で言うのは恥ずかしい)
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和田 憲明
副理事長 / マジックパパ : ファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。
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