FJKの活動で手品講座と子育て講座をしている。マジシャンで保育士の自分にとって、この2つはとても似ている。手品は手品をやりたい、これからやろうとする人にそのタネと演じ方を教える。子育ては子育てをしている人にその理論とやり方を教える。手品のタネも子育ての理論も、実際に手品や子育てに取り組んでいる、取り組もうとしている人には役に立つ。でも取り組んでいない、取り組むつもりのない人には意味がない。

手品のタネ明かしと子育て理論がちがうところは、手品のタネは手品をやる人にしか教えたくないことだ。ほとんどの手品のタネはすごく単純で聞いたらがっかりする。手品をしない人にとっては、がっかりしただけで終わるのだ。手品のタネは手品を演じて、人を楽しませる人にしか役に立たない。

子育ての理論は違う。自分がじっさいに子育てをしていなかったり、する予定がなかったりしても、人との接し方の基礎として役に立つのだ。我が子がいたなくても、子供がいる場面で役に立つ。子どもにとって安心できる接し方ができるからだ。

子どもにとって安心できる人になってはじめて子どもを楽しませるという次の段階に進める。子ども相手にマジックをして子どもを楽しませるためには、2段階のハードルがあるのだ。手品と子育て理論で、子どもが安心して好きになれる大人を増やしたい。そうなれば子どもが育つ環境はぐんと豊かになる。

マジックパパの特別講座、受付中。


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和田 憲明

副理事長 / マジックパパファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。 [⇒詳細プロフィール]