心底うらやましかった。「文章がどうしても長くなってしまうんです」という女性の言葉が。
文章を書いているあるグループのweb会合があった。福岡を中心に日本全国のメンバー8人くらいが集って、zoomというweb会議サービスでおしゃべりをした。その中のひとりの女性が文章を書くときの悩みとしておっしゃったのだ。「書いているうちにどうしても長文になってしまうんです」。
これは僕の悩みとは正反対だった。僕はどうしても短文になってしまう。僕の文章は一息で書いたらだいたい500字だ。それをなんとか膨らませて1000字にしている。できれば2000字くらいの文章をコンスタントに書きたいのだが、現状は平均1000字がやっとだ。どうして文字数にこだわるのかというと、文字数が文章の濃さに影響するからだ。
500字だとどうがんばっても内容は薄い。最低でも2000字くらい言葉を重ねて丁寧に語った方が、文章の内容は濃くなりより面白くなる。長文になってしまう女性の悩みは、長文になることで話があちこちに飛び、何を書いているのかわからなくなる。結果内容が薄くなってしまう、というものだった。
長文になってしまう人と短文になってしまう人、正反対の状況なのにその結果生まれる悩みは一緒、内容が薄くなる、というのが面白かった。でも僕はやっぱり長文になってしまうその女性が羨ましい。長文になってしまうなら、あとで縮めれば恋文章になるじゃないか、と思ってします。まあ、言うほど簡単かことではないのかもしれないけど。
僕は本を書きたいと思っている。平均的な本は1冊10万字だ。2000字くらいでひいひい言ってる場合じゃない。と、がんばって言葉を重ねたこの文章は700字だ。どやさ。


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和田 憲明

副理事長 / マジックパパファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。 [⇒詳細プロフィール]