月までロケットを飛ばすより、子育てのほうが難しい

理事長の篠田です。

ファザーリング・ジャパン関西では、今、事業計画の策定にいそしんでいます。

これ、やることはシンプルなことが多いんですが、道筋は決してシンプルではないので、本当に悩まされるし、体力が必要です。

今日は、そんな事業計画の策定でメンタリングを受けていた際のアドバイスから。

世の問題には3つの種類がある

物事の問題は大きく3つに分けられるそうです。

  • 「単純」な問題:
    必ず「一つの答えにたどり着く」問題。(例)レシピどおりにケーキをつくる。
  • 「煩雑」な問題:
    時間も手間もかかるけど「いつかは解ける」問題。(例)月までロケットを飛ばす。
  • 「複雑」な問題:
    時間も手間もかかって「いつ解けるかわからない」問題。(例)その子にあった子育て。

とっても厄介な複雑な問題

月までロケットを飛ばすより、子育てのほうが難しい(三つの問題)
このうち、三つ目の「複雑」な問題というのが厄介です。
(二つ目の「煩雑」な問題ならば、いつかは解にたどりつける。つまり時間が解決してくれますから)。

でも、複雑な問題は、様々な要因が絡まり合っていて、答えにまでたどり着けないかもしれないということです。

さらにいうと、答えを出してアクションをおこして、逆に課題が増してしまう可能性すらあるんですが、僕らNPO、ソーシャルビジネスは、多くがこの「複雑な問題」の解決に挑戦しています。

この業界で取り組みを続けている人たちって本当にタフだなぁと思います。

複雑な問題を解決するために

複雑な問題は、複雑であればあるほど解決の糸口が見えにくいものです。
ですが、そっとしておいても何も解決は図れません。

解決に向けて動き出すためには、大きく3つのチカラが必要だと思います。

①自分を信じ抜くチカラ

複雑な問題に取り組んでいると、「自分は本当に正しいのか?」という疑念がおこります。

そんななかでも自分を信じて、課題に向き合い続けることが大切です。

②誰かと一緒に取り組むチカラ

自分一人で向き合い続けてもなかなか解決には至りません。ごく小さな可能性で解決に向けて動き出せるかもしれませんが、それは稀です。

大切なのは、同じだけタフで、自分を信じてくれる人と一緒に取り組むことです。

③人の意見を受け止めるチカラ

課題に向き合うとき、人は自分の意見をベースに考え、反対意見を受け止めるのが難しくなります。

でも、人が反対することはとても大切です。その反対意見をしっかり受け止められると、案外自分が腹落ちしていないことだと気づけたりするものです。

まとめ

ファザーリング・ジャパン関西では、このように日々、あれこれ悩みながら事業計画を鋭意策定中です。

やり過ぎてお腹が痛くなりそうですが、みんながワクワクできるようなものを作っているつもりですので、どうぞご期待ください!


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篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]