マジックパパ和田です。
チャンバラ話からはそれますが、話題の千葉の保育園の建設中止によせて。

今回の千葉市の件が騒音だけが原因なのかはよくわかりませんが、子どもがうるさいと周辺住民が保育施設を訴える問題は、2年前にも大きく話題になりました。

NHKのクローズアップ現代にもとりあげられ、そこで紹介されていたのが「3世代の遊び場の変化」でした。

名称未設定
ある町で定点観測した子どもの遊び場、

1960年代の子どもが一番遊んでいた場所は「空き地」
040

1980年代の子どもが一番遊んでいた場所は「路地」
80

そして、2000年代以降の子どもが一番遊んでいる場所は「家」
2000
住宅街で子どもが群れて遊んでいる風景は90年代以降激減しました。

60、80年代と2000年代の違い、それは子どもが遊んでいる周りの人間環境です。
空き地や路地で遊んでいる子どもは大人に見られます。
子育てに直接関わっていない大人も子どもが遊ぶ風景に日常で出合います。

つまり大人自身に子どもがどんなにうるさくて無秩序なものか、自然とわかる環境にありました。
今の保育園騒音問題は、大人が子どもに対しての免疫をなくした結果なのです。

とはいえ、街に子どもがあふれていた昭和は戻ってきません。
子どもを自由に、かつ安全に遊ばせる、という矛盾は子育て世代が常にかかえる葛藤です。

それでも子どもの成長には身体運用能力が不可欠。情報処理能力だけではバランスがとれません。
周りの大人があきらめずに、子どもにちょっとリスクのある遊びを体験させてやることはできるはず。

明日はチャンバラ話にもどります。


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和田 憲明

副理事長 / マジックパパファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。 [⇒詳細プロフィール]