父と出かけた数少ない思い出のひとつにラグビー観戦があります。
当時小学生で、まったくラグビーに興味がなかった僕にとっては『つまらない思い出』です。
他のとこ遊びに行きたい!と試合中の2時間ずっと思ってました。
その30年後…
京セラドーム大阪の観戦チケットをいただいたので、バッファーローズの試合観戦に行きました。
土曜日のデーゲームに妻と次女と3人で。
妻はバッファローズのそこそこファン。昔はちょくちょく観戦に来てたそうです。
僕はテレビの仕事で15年前はしょっちゅう試合撮影に来てました。
今は正直野球にそんなに興味はないです。でも球場の空気に合わせて楽しむことができるくらいは大人になりました。
久々のドーム球場の空気は気持ちよかったです。
さて、問題は次女です。
「ぜんぜんわからん」
テレビで野球がついていることがない我が家。野球とファーストコンタクトです。
唐揚げとジュースを与えておいて、ぽつぽつとルールを説明しながら観戦
妻と僕は適当にもりあがり、ヒットで歓声あげて拍手して。
次女も別に文句を言うこともなく見てましたが、8回裏に力尽きて爆睡しました。
親の都合や趣味に子どもを付き合わせること、しばしばあります。
僕はラグビーの思い出から、あんまりそんなことしたくないなと思っていました。
でも『つまらない思い出』だった2時間のラグビー観戦が、
大人になって振り返ると『悪くない思い出』に変わってました。
親に無理矢理にでも連れて行かれなければ、決して経験できないこともある。
親のエゴかもしれませんけど、それも含めて子育てなのかもしれない。
大事なのは親が楽しんでる姿を見せること。
おやじ、せっかく連れて行ってくれたラグビー場でずっとつまらない顔してて悪かった。
正直つまらなかったからだけど、今はそれもよかったと思ってる。
観戦中のおやじの生き生きした表情は覚えてるよ。
野球観戦の3時間が次女にとっていい思い出になりますように。

和田 憲明

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