地元箕面市で12月に人権フォーラムが開催されます。
実行副委員長をさせていただいており、分科会のひとつを担当しています。
分科会のテーマは「子どもの貧困」。
社会問題として顕在化してきており、つい先日もNHKの番組で問題になったテーマです。
講師にひとり親家庭の子どもの学習を支援する箕面市のNPO法人あっとすくーるの渡剛さんをお迎えして、講演とワークショップを行います。
その企画を進めるなかで、「ひとり親家庭=貧困=かわいそう」という空気がとてもイヤだ、というシングルマザーのご意見をいただきました。
たしかに、ひとり親家庭の貧困が多く報道されている中で、世間の空気を鵜呑みにした意見をよく見聞きします。
言い方をかえればざっくり貼られたレッテルとも言えます。
レッテルを貼る事ってよくあります。人間って物事を分類しないと理解できないから。
「男って」「女って」「外国人って」
「若者って」「オタクって」「リア充って」
「共働きって」「専業主婦って」「ひとり親って」
24時間テレビによる障害者像も乱暴なレッテル貼りのひとつ。
レッテルによってわかりやすくなった障害者像、その講座で支援は増えるかもしれません。
でも障害者といっても個別の事情は様々です。
レッテルで乱暴にひとくくりにしてしまうと、
個別の事情が見えなくなり、見えないものへの想像力がなくなります。
社会の空気を個人が変える事はできません。
でもレッテルなら、個人で簡単にはがせます。
はがす方法は二つ。
1 自分へのレッテルを自分ではがす(分科会にご意見くださったシングルママのように)
2 他人に貼られたレッテルをはがす(個人として接する)
そうやって個人個人がレッテルをはがす事で、空気がだんだんと変わっていくんです。
僕もFJK活動のおかげで子育てについて色々なところで話をさせていただく機会があるんですが、必ず伝えるのは、
「僕にはシングルママの知り合いもシングルパパの知り合いもいますが、それぞれ全然違います」
ということです。
「パパ」も「ママ」もそれぞれ全然ちがうのと同様に。
いや、あたりまえのことなんですけど、あたりまえのことを言い続けないとあたりまえじゃなくなっちゃいそうです。
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イラストはこちらより
毎日・DAS学生デザイン賞 2015高校生の部 銀の卵賞発表
和田 憲明
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