なんで僕は正月から坊主のズラをかぶって一休さんをしてるんだろう?地域の新春イベント、小学校体育館のステージでの疑問。振り返ってみれば長女が1歳のときから14年間、ずっと似たようなことをしてきた。

保育園ではマジックマンをしたり、羞恥心を踊ったり、カッパをやったり。小学校ではマジックパパに、金太郎にクリリンに孫悟空、あ、孫悟空は西遊記の方です。そして今年の一発目は一休さん。振り返ってみればずっとこんなことをやり続けているパパは周りには僕しかいなかった。

保育園の時は保護者会で「パパ会」を作って6人くらいで出し物をやったけど、あとに続く人はいなくて僕が卒園するとなくなった。小学校でもちょくちょく「おはなし会」に男性は入ってくださるけど、長女次女合わせて10年間、やり続けてるのは僕だけだ。

今回、一休さんを仕切ってくれたママ友に聞いてみた。なんで僕?と。「和田さん、頼みやすいし、なんでもやってくれるから」。ん?意識したことはなかった。たしかに、僕は地域でたのまれごとを断ったことはほとんどない。小学校のPTA会長も中学校のPTA会長もオファーがあったときに即答でやりますと回答した。そんなパパは実は少数派らしい。

実はと書いたけど、世間では常識なのかもしれない。でも僕が活動しているファザーリング・ジャパン関西(FJK)の中ではPTA会長を喜んでやるパパは多数派だ。さらに振り返れば僕はFJKの活動を始める前から僕は、喜んで保育園の保護者会会長をやっていた。

人は自分の特徴に自分では気づかない。自分では当たり前のことが世間では当たり前じゃないことはたくさんある。セルフイメージと他人からのイメージがズレていること、それこそ常識かもしれない。ということで、振り返りまくってズレた自分を自覚した44歳の自分は、なお一層それを楽しんで生きることに決めた。


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和田 憲明

副理事長 / マジックパパファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。 [⇒詳細プロフィール]