たとえば我が子がLGBTだったら?

LGBTってご存知ですか?

女性同性愛者(レズビアン(Lesbian))、男性同性愛者(ゲイ(Gay))、両性愛者(バイセクシュアル(Bisexual))、トランスジェンダー(Transgender)の各単語の頭文字を組み合わせた、いわゆるセクシャルマイノリティーの総称です。

 

彼ら彼女らは、13人に1人いると言われています。

左利きの人と同じ数字だそうで、みなさんが日頃左利きの人を見るのと同じ割合で、実はLGBTの人がいるということんですね。

こうやって考えてみると、もはやマイノリティーとは言えないくらいメッチャ多いです。

これほど多くいるLGBTの人たちですが、彼ら彼女らは、いわゆる人と違う自分自身にとても悩んでいます。

誰も正しい知識を教えてくれず、誰も理解してくれないと思っているから。

 

友達はLGBT

実は、高校の頃に一度だけ、LGBTの人に出会ったことがありました。

高校生の頃、新大阪駅のトイレで、1人の外国人が僕に近づいてきて、英語で話しかけてきました。

「I don’t speak English.」というと、彼は日本語で話しかけてきました。

「君のことが好きだから、君の○○を△△したい。」

そのときの僕はあまりのことに気が動転して、何のことかわからず、ただただ恐ろしくて逃げ出しました。

 

そのときからしばらくの間、僕はLGBTを受け入れることはできませんでした。

でも、そんな僕も今ではLGBTの友達がいます。

その友達と初めて会ったとき、彼がトランスジェンダーだとは知りませんでした。

っていうか気づきもしなかった。

ある日、その人はものすごい勇気を持って、僕に打ち明けてくれました。

友達が打ち明けてくれたその日から、LGBTは僕の中で当たり前になりました。

 

我が子の幸せって?

LGBTの友達はトランスジェンダーです。

好きな人がいて、お付き合いをし、結婚を意識し、とうとうプロポーズをしたそうです。

僕はその話を聞いて、我がことのように喜びました。

ですが、パートナーの両親にとってはそうではなかったようです。

パートナーが報告すると、そのご両親は猛烈に拒絶されたそうです。

「あなたはノーマルなのだから、普通の人と結婚して幸せになって欲しい」と。

 

その親の気持ちもわからないわけではありません。

男女の恋愛によって生まれ、男女の恋愛によって子を授かった人として、「ノーマルだから」という表現は、ごくごく自然の言葉だと思います。

それでもあえて聞きたい。

我が子の望むことを拒否してまで望む幸せっていうのは、いったいどういうものなんでしょう。

 

もしも我が子がLGBTだったら?

仮に、自分の子どもから同じ報告を受けたら、僕は「いいよ。」と言えるのか?

また、もし自分の子どもがLGBTだったとしたら、僕は彼らを理解できるのか?

 

はっきりいいましょう。

 

9年前、友達がLGBTだと知って間もない頃、「もしも我が子がLGBTだったら?」って考えたことがありました。

そのときは、残念ながら非常に悩みながら「我が子にかぎって・・・」って思って思考を終わらせてしまっていた自分がいました。

 

でも今は、我が子がLGBTであっても、LGBTのパートナーを連れてきても、受け止められる自信があります。

 

それは、この9年間で、複数のLGBTの彼ら彼女らに出会って、彼らが僕らと変わらないということを知ったから。

それに、LGBTが本当に当たり前に存在し、また、存在が当たり前な世の中であるべきだと思うから。

それに、そもそも何が幸せなことなのかを真剣に考え続けて来たから。

そして、親として息子や娘に望むことは何かを明確に認識することができるようになったから。

だから、僕は家族がLGBTだったとしても何も変わらないし、彼らの望むことを100%応援してあげると思う。

 

なぜ受け止められないの?

僕が思うに、LGBTを受け止められない理由は2つあると思うんです。

ひとつは、その知識がないから。

知らないことほど怖いものはありません。

だから人は、突如知らないことに出会うと拒否反応を示してしまいます。

LGBTのことも、身近な知り合いがいたり、友人として出会っていれば、もっと違った反応ができるはずなんです。

13人に1人、左利きと同じだけの人がLGBTなんです。

親としては、人ごとではなく知っておく必要があると思いませんか?

 

そしてもうひとつ。

それは、価値観の視野が狭いこと。

人は、自分の体験とか見聞きしたものをベースにしてしか話すこと、理解することができません。

自分が人生でLGBTに出会わずにいたら、価値観が広がらないことは当然のことです。

LGBTの人が一番苦しんでいる理由、それはたぶん「親の理解」がそもそも乏しいことだと思います。

LGBTの人に出会う可能性は、子どもたちの方が圧倒的に多いんです。

親と子で、生きる時代も、世の中の価値観も全然違ます。

だからこそ、親の学びは必要不可欠なものだとも追います。

 

僕のまわりには、LGBT当事者の支援は数多くあります。

ですが、その親へのサポートや、親の理解促進というところはまだまだな気がします。

もちろん、当事者支援で手一杯なので、その親へのサポートまで手を回そうというのは確かに難しいかもしれませんが、LGBT当事者の最高のサポーターを育てる意味でも、やはり親への支援や親のサポートいうのは必要不可欠だと思います。

ぜひともLGBTの方の保護者のお話、聞いてみたいです。

 

以上、僕はLGBTの友達を全力で応援します、篠田でした。

 


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篠田 厚志

篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]