メリットがないとできない「子育て」とかいりませんよ?

篠田です。

最近、こんな記事がとても気になります。

「父親が子育てに参加するメリット」
「女性が活躍するための男の子育て」
「子どもの○○は父親で決まる」

こういう記事を見るたびに思います。
「正直、どうでもいい!」

逆にこう問いたい。
「メリットや意味がなければ子育てできませんか?」

メリットっていったい何?

メリットがあるのはもちろんいいことです。
デメリットよりメリットの方がいいでしょう。

でも、チョット考えてほしいんです。
メリットがあるって言いますけど、全員が同じメリットを享受できますか?

無理です。
人によってメリットとするものが違う以上、子育てのメリットという考え方自体がナンセンスであると思います。

メリットがなければ関わらないのか?

父親の子育てのメリットを示すのは、もちろん父親に子育てに参加してもらいたいからでしょう。

でも、逆に「メリットがないからまたはデメリットがあるから子育てしません」なんていう意見が出たらどうでしょう?

「子育てに関わるメリット」「関わらないデメリット」などに議論が集中してしまうと、結果的にやらなくていい理由探しを助長しかねません。

子育ては損得感情が入ったら成立しない!

実際に子育てをしている父親たちの話を聞くと、みんな子育てのメリットデメリットなんて考えていないように思います。

それはそうだと思います。
僕も子育て10年ですが、そんなこと考えたこともありません。

子どもが生まれて父親になったら瞬間から、子育ては空気を吸うことのように当たり前のものとなっています。

それが本来は普通なのかなと思います。
それにいちいち理由をつけようとするから困るんだと思います。

だれもが当たり前に子育て「する」時代に

親が子育てに関わること自体、とても幸せなことだ思います。

同時にとても忙しいものでもあります。

父親が子育てによって、子どもの自尊心が変わるなんて、子育てしている最中にいちいち考えてられません。

そうしたなかで、メリットとかデメリットでまとめられてしまうのは正直腹が立ちます。

一刻も早く、そんなこと考えずに、だれもが当たり前に子育て「する」時代にしていきたいものですね。


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篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]