篠田です。
「人種のるつぼ」といわれている国はご存知ですか?
そう、アメリカです。
多種多様な民族が混在して暮らしている様子をとらえて(とくにニューヨークなど)、そう呼んでいたそうですが、最近では異なる呼び名になっているようです。
アメリカは、多種多様な民族が暮らしていますが、るつぼの中に入った鉄のようにそれぞれが溶けて混ざり合っているわけではありません。
混ぜても溶け合うことのない並立共存の状態の表現として、このように言われているそうです。
「人種のサラダボウル」。
1人1人、サラダボウルの中のトマトやキュウリやレタスのように、ごちゃ混ぜになっても溶け合うことなく自分を主張している、という意味だそうです。
ちなみに、「人種のパッチワーク」と呼ばれている国はご存知ですか?
答えはカナダです。
言語や文化によって、地図上ではっきりと区分されているからだそうです。
ダイバーシティ
多様性という意味で使われることが多い「ダイバーシティ」。
さまざまな個性を大事にして共存する様子をいいます。
個性を大事にしながら決して溶けて混ざり合うことをしない。
まるでサラダボウルそのものですね。
画一性
ダイバーシティに対して、ひとつの器に盛り込まれて、溶けて混ざりあった状態、いわゆるるつぼは「画一性」と言えると思います。
完全に一つになっているということです。
高度経済成長期の会社組織は、まさにこのるつぼ状態だったのではないでしょうか。
画一性からはじまりダイバーシティを受け入れる
今、組織ではサラダボウル的なダイバーシティの必要が叫ばれています。
それぞれの事情も含めて、1人1人を認めて活かすことが大事だということです。
でも、るつぼ的な組織も、なんだかんだ言って大事です。
一体化を強制することはもちろんデメリットが大きいですが、一体感は組織成長において不可欠だと思います。
要は、最初はるつぼ的に一体感を持って組織を回し、徐々に大きくなって一体化が難しくなったときにダイバーシティが求められる、ということですね。
要はどちらも大事で、流行り廃りするものではない!ということです。

篠田 厚志

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