子どもの悩みはバッティングセンターで聞け!

先日、仕事から家に帰る途中、突然妻から電話がかかってきました。

 

「息子が友達とケンカして、班長旗を壊した」という。

 

息子はときどきブチぎれて思いもよらぬことをしでかします。

親としてはあんまり無茶しないでほしいと思うし、いろいろと悩みは聞きたいし、アドバイスもしてあげたい。

でも、学校でのことや、友達とのことなど、本人の領域に関することに親があれこれ口出ししすぎるのは逆効果です。

こればっかりはしっかりと見守っていくしかないのかなと思うわけです。

思うわけですが、この「見守り」っていうのがなかなか辛い。

そんなとき、我が家ではよくこうしています。

 

家に帰ってご飯をかき込んで、「おい、バッティングセンター行こうぜ!」っていって連れて行くんです。

 

時間にしておよそ40分。

2人で、僕の少年時代からある近くのバッティングセンターでひたすらバットを振ります。

先日、息子が「120km/時のボール打ってみてや。」っていうので打席に立ってみたら、かすりもしませんでした。
(ピッチャー返しでもいいので前に飛ぶよう、次の日から素振り猛特訓が始まったのは言うまでもありません。)

まぁ当たる当たらないは置いといて、こうやってひたすら無心になって振り続けるわけです。

するとですね、悩んでいたこととか全部ホームランになって飛んでいくんですよね。

もうイライラしていたことなど気になりません。

帰りの車のなかで、「ボール打つとき、友達の顔思い浮かべて『こんにゃろー!』って打ってみたか?」って聞くと、「思い浮かべたら空振りしたわ。やっぱり無心で打つのが一番やな。」とかいっちょまえに返してきます。

 

子どもたちの関係修復力ってすごく高いですよね。

親としてやることなんてほとんどありません。

にもかかわらず、あれこれやってしまう親って多いです。

自分もそうなんですが、そういうときって、だいたい子どもよりイライラしてません?

そのイライラを発散させるために、あれもこれもやってあげようとしている、そんな気がします。

 

だから、子どもたちの困った話を聞いたとき、子どものためにとあれこれやってあげるのはやめましょう。

そうではなく、自分が無心になるものを子どもと一緒にやる、共有する。

それが一番だと思います。

 

以上、120km/時打たれへんかったのはマジショック、篠田でした。

 


The following two tabs change content below.

篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]