最近の子どもたちは、僕らが子どもだった頃よりずいぶんとませているらしいです。
僕たちが性に興味を持ち出したのは、中学生になってからのことだったように思うんですが、最近では小学校の高学年くらいから、性に関することが学校内外で話されているそうです。
それそのものが悪いことだとは別に思いませんが、自分たちの頃と明らかに違う今の現状には一抹の不安を覚えます。
僕たちはどこで性に関する知識を得たのかというと、主に友達とのコミュニケーションによってだったと思います。
なので、入り口は今も昔も変わってはいません。
ただ、今の子達は、僕らの頃より明らかに早い。
体の反応が備わる前なのに、知識だけが入ってくるのではイメージが湧きづらいんじゃないかと思うんです。
それは突然やってきた
「赤ちゃんを産むには、男の人のあそこを女の人の股の○○に入れるってホンマ?」
ある日の晩、長男が何の前ぶれもなく突然、強烈な質問をぶつけてきました。
前もっての準備ができていなかった親にとって、これをうまく回避するのは至難の業です。
「どこでそういう話を聞いたん?」
そう躱そうとするのが精一杯ですが、それで躱しきれるほど子どもの好奇心は甘くありません。
「○○(友達の名前)がそう言ってて、先生に聞いてんけど「お前らにはまだ教えない」っていって答えてくれへんかってん。」
先生も答えに窮した質問に、親としてはどう答えるべきか?
非常に悩ましい問題です。
間を置く
「その質問は、全体のほんの一部だけを切り取っただけのものやから、違う日にあらためて話をしてあげる。」
今回、すごく感じたのは、自分が性に目覚める前に知識だけ身に付いてしまってるので、順序がでたらめなんですよね。
だから、要はSEXに至るまでのことを、きちんと説明してあげるべきなのじゃないかなと思いました。
そのための仕切り直し。
親だって万能ではありません。
答えに窮することだってある。
だからといって、それを隠す必要もないし、それを堂々と伝えてあげればいいんだと思います。
星空の下で父、愛を語る
「チョット外を散歩しよか。」
石垣島を旅行中の夜。
なかなか寝付けない息子を連れ出して、肌寒いビーチに2人で腰掛けました。
満天の星空の下、南の島のビーチで性の話をする。
やっぱりね、ムードって大事だと思うんです。
いいムードにしたところで本題に入ります。
「赤ちゃん、つまり君たちが産まれてきたのは、お父さんとお母さんが愛し合っているからやねん。」
「愛し合うのは、言葉だけじゃなくて、ふれ合ったりハグしたりキスしたり、行動で示せるものなの。」
「さらに深く愛し合うのを確認するために、いわゆるSEXっていう、要は、君が以前に聞いてきたことがあるってわけ。」
「つまり、SEXっていうのは、子どもを産むためのすることであると同時に、愛し合うためにすることでもあるわけやな。」
「でも、愛し合うためだけであってもSEXしたら子どもができてしまうよな。」
「だから、避妊っていうのが必要になってくるの。」
ここまで話をするのはなかなか勇気のいることでしたが、息子は特に動揺する様子でもありません。
もしかしたら、僕らが思っている以上に、きちんと理解をしていたのかもしれません。
でも、僕自身はこうやって話をする機会がきちんとつくれてよかったなぁと思います。
そのおかげで、親になるための階段を親がきちんと伝えることができたと思うから。
僕はこの話をするために石垣島に行った、それも過言ではない・・・かもしれません。
以上、性教育は専門です笑、篠田でした。

篠田 厚志

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