週末、次男を連れて公園に遊びに行きました。

これだけを言うと、どこにでもいる普通に「いい父親」というイメージかもしれませんけど、そんな簡単じゃありません。

 

その日、妻は家でゆっくりしたそうでした。

それを達成させるには、怪獣的な騒がしさの次男をなんとかしなければなりません。

そう、僕に課せられたのは、次男を連れて出かけるということ。

ということで、「2人で公園に遊びにいこうか?」というと「いやっ!(即答)」。

 

ミッション未達です。

まぁ蓋を開ける前からわかっていたことですが・・・。

ですが、これで諦めてしまっては、「あんたは好きなときに好きなことばっかりしてていいなぁ」と妻からの反感を買うだけです。

なんとかしなくてはなりませんが、「いやっ!(即答)」の一点張りの大きな山を、自分1人のチカラで動かすのはほぼ困難です。

 

そこで僕はあるものを雇うことに決めました。

「そしたら、ソフトクリーム買ってあげるけど一緒に行かへん?」というと「行くっ!(即答)」。

 

子どもを1人で遊びに連れて行く。

そのミッションを達成するためだけに、僕は某ハンバーガーチェーンのソフトクリーム100円を雇うことにしたのです。

 

父親は、良き父親になろうと「ソフトクリーム」を雇う

妻からすると、なかなか理解できないことかもしれません。

プロセスや行動を金で買うなんて信じられない!といわれるかもしれません。

 

ですが、父親にとって何より大事なのは「課せられたミッションをいかにして達成するか」なのです。

そのためならば、可能なかぎりのアウトソースは全然アリです。

やってはいけないことは、アウトソースではなく未達なのです。

 

だから、父親は、2人で外出するときに、動機付けとして足りなければ(足りないことのほうが多いんですけど)、本を買う、アイスを買う、ジュースを買うなどにつながっていくんですね。

 

この「雇う」という考え方は、「イノベーション・オブ・ライフ(クリステンセン著)」のなかにあった「なぜそのミルクシェイクを雇うのか?」のエピソードから拝借しました。

マーケティング思考におけるものすごく面白い考え方だったので、こちらの書籍、とてもオススメです。

 

以上、100円でみんなハッピー!篠田でした。

 


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篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]