去年の夏、ドラクエⅪが発売されました。
発売当初、当然やろうと思いましたし、長男もやりがっていました。
しかし!しかしです!
Ⅺからスタートしてもドラクエの面白さは堪能できません。
ドラクエは、過去10作・・・特にロトシリーズおよび天空シリーズがあってこそ完成させるんです。
いきなり過ぎ去りし時を求めても、そこに大いなる感動は生まれないのです。
というわけで、Ⅺをするために長男とともにⅠから順にスタートして、ようやくⅤまでやってきました。
ドラクエⅤは、幼少期からはじまり、父の死、奴隷、開放、結婚を経て王になり、子どもを授かるという、今までの、そしてその後のRPGにも例をみないほど様々な境遇を体験する作品で、Ⅲと甲乙つけがたいドラクエ史上最高傑作の一つです。
プレイするのは26年ぶりですが、これマジでヤバいです。
小学生時代にプレイしたときも相当面白かったですが、これ、大人になってプレイすると、昔と全く違った感覚で楽しめることに気づきました。
父として、パパスを思う
幼少期の主人公は、父パパスに連れられて旅をします。
父の子を想う気持ちの強さは、子どもの頃も感じていましたが、大人になり、父になってプレイしてみると、もはやプレイしながら父の心境としてパパスへの感情移入が凄まじい。
そして、物語の途中、パパスは子を守るために自ら犠牲となります。
父を失うという強烈なイベントは、子どもながらにもショックでしたが、父という立場になってあらためて体験すると、もはや父として、子としての想いがふくそうしすぎて、やっていて感情の嵐です。
結婚というイベントがあまりにもジェットコースター
冒険の途中、フローラという突然現れた謎のヒロインとの結婚イベントにのぞむことになります。
こちとら幼少期にともに旅をしたビアンカというキャラクターを忘れられずにいるんです。
それなのにぽっと出のフローラの結婚者選びに巻き込まれるという展開に、個人的には納得がいきません。
ですが、結婚のために指輪を集めるイベントの途中のビアンカとの再開で、絶対ビアンカと結婚する!と心に決めたのもつかの間、徐々に主人公に想いを寄せ始めるフローラが急に可愛く見えてきてしまうんです。
しかも、最後は2人の目の前でどちらかを選べというムチャクチャな展開には、もうめまいしかおこりません。
結婚を心の底から楽しめる
どちらかを選び、無事に結婚するに至る主人公。
その後、ルドマンさんのアドバイスに従い、ルーラを使って様々な場所に行くんですが、これがもう最高に楽しい!
もはやハネムーンです。
スーファミ版ではできませんでしたが、DS版だとパーティーメンバーと会話することが出来るんです。
思い出の地、ひとつひとつに行くたびにその反応がまた逐一変わるので、ものすごくしゃべりたくなるんです。
何これ恋愛ゲーム!?と思ってしまうほどに反応が楽しみになってしまうのは、やっぱり結婚していろいろと思い出すことが多いからではないかと思います。
結婚して十数年ですが、今、僕は結婚当初のことを思い出しながらプレイしています。
子どもたちの気持ちに寄り添う
我が子が生まれた直後から8年間、主人公は石にされてしまうんですが、父も母もいないなかで成長した我が子たちが主人公を見つけ出して、再開を果たします。
男の子はおぼこさの残る8歳児。
女の子はおませな感じの8歳児。
そして、男の子はなんと伝説の勇者だったことが判明します。
そんないきなりの展開がここでも待ち受けるんですが、この子ども達がまたメチャクチャ可愛いんです。
それもやはり子どもを育てているからこそだろうと思います。
ドラクエの世界で子ども達に向き合い、現実の世界での我が子達を思う。
それもⅤならではの醍醐味ではないかと思います。
まぁとにかく結婚して子どもが産まれると、子を育てるという体験から価値観や考え方をはじめ、いろんなことが変化します。
本当に変わるんです。
であればですよ、ゲームをするときの感じ方も変わって当然です。
子どもの頃にわからなかったことも、今なら理解できることがきっと山のようにあるはずです。
なので、ぜひともⅤをやったことがある人は、結婚し、子どもが産まれてからもう一度やってみてください。
絶対にドラクエの面白さを数倍にしてくれると思います。
以上、さぁ次はブオーン退治!篠田でした。
篠田 厚志
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