高校野球で女子マネージャーが甲子園練習に立ち入れないという事件が話題になってます。
野球に疎い僕としては、そういうルールがあるのかとちょっとビックリしました。
※野球狂の歌(水島新司)
びっくりしたといえば昨年度PTAの役員になったとき。
一番驚いたのは性別で役割が完全に分かれていることでした。
たとえば地元小学校PTAの副会長は3人いて、公式には3人とも副会長という役職です。
でも男副・女副という役割があって、それぞれ仕事が決まっています。
同じ副会長でも性別によって役割が違う。
まず仕事があってそれを個人に割り振るのではなありません。
あらかじめ仕事が割り振られた役割があって、それに個人をはめこんでいくという仕組みになってます。
基本的に個人の意思や能力は関係ありません。
PTAだけじゃなくて、地域の様々な役割もそうです。
たとえば夏祭り、男性は8時集合でまず櫓を運ぶ。女性は9時集合で提灯をつける。
男性は軍手を、女性は雑巾を持参してください、という感じ。
はじめはたしかにびっくりしましたけど、たくさんの人が無償で動く場面で、個人個人の意思を聞いていたらイベントが成立しません。
ざっくり役割を割り当ててしまった方が効率的。割り当ての基準の一つが性別とうのはたしかにわかりやすい。
こういうことに対して、時代遅れでとんでもないし男女差別だという言説もたくさんあります。
僕もジェンダーの観点からは正直時代遅れと感じてますし、できれば変えたいなぁと思ってました。
でも今は良いも悪いもないと思っています。
誰がどの役をやっても回る仕組みというのは、とっても不思議ですが実在してます。
もし一気にこれを変えるなら、自分が全責任を持ってマネジメントするか、そうでなければ全体をマネジメントする人に報酬と全権限が必要なのではないかと思います。
この2年で自分にはその根性はないし、一気に変えなくてもこれまでの流れを聞けば外からは変わっていないように見えても、徐々に変わってきていることもわかりました。
昨日の繰り返しになりますが、変えたければその役割を引き受けてる人を応援する。
それも一つの方法です。
高校野球の件、記事を読む限りでは高野連の規定に
安全性を理由に「練習補助員は男子に限られる」という規定があるそうです。
練習補助員が男子に限られる理由が安全性ということでしたら、そりゃ反論いっぱいでますよね。
・女子に危ないものは男子も危ない
・女子高生も危ないけど、70歳のおじいちゃん監督も危ない
・練習を近くで取材してる女性報道陣も危ないから入っちゃダメでは?
っていくらでも炎上しちゃう。
いっそのこと、
「土俵や歌舞伎の舞台と同じで野球のグラウンドは神聖なものなので女人禁制です」
って答えたら…
もっと炎上するかな。
この記事が整理されててわかりやすいです。
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和田 憲明

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