『男がいない!』の続きです。
保育所保育指針の解説ハンドブックで。(※厚生労働省監修のものではなく民間出版社の書籍です)
親を表現するのに、本文では性別に関係ない「保護者」で統一されていました。
でもイラストではママ14人に対してパパ0人。
イラストについてた吹き出しのセリフでは…

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・保護者に「指導」必要なの?のページでの保育士のセリフ2つ。

「お母さん、離乳食の初期には…」
「…パンツに移行してみましょうか、お母さん」

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・保護者のお迎えが遅れている状況を描いたページで

子ども「ママ、おしごとがいそがしいの?」
保育士「ママ、お仕事頑張っているんだね。ママにお手紙書いてみようか」

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セリフの中にも「お父さん」「パパ」は不在でした。

『上』にも書きましたが、保育指針の解説書としてとてもいい本です。
本の内容にダメ出しすることが目的ではありません。

それでも読んでて感じたのは、保育の専門家ですら、無意識のうちに保育=女性という思い込みに囚われてるのかもしれないということ。
ましてや一般人にいたっては…

僕がここで言いたいのは、こういった無意識の偏りは世間にたくさんあって、僕たちは知らず知らずのうちにその中で生活しているということ。
それに自覚的でありたい、そのためには全体を俯瞰で眺めてみるといいかも…ということです。

この本の初版は2008年…と最後に気づいてああそうかと。
イクメンブームは2010年からですもんね。

じゃあ、この世間の偏りに僕たちはどう対処するのか、
『下』に続きます。


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和田 憲明

副理事長 / マジックパパファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。 [⇒詳細プロフィール]