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ダンボールの話も14話目です。

そろそろ、ダンボールファンがチラホラ出てきそうなもんですが、今日はそんなファンにとっては見るに辛い内容です。
しかし、現実とはかくも厳しいものです。

ダンボールへの試練

すべてのダンボールがこれを通過するわけではありませんが、家電や繊細な中身のもの、または適正な包装かどうかを判断するときには、ダンボールの耐久試験なるものを実施します。

エッジクラッシュ(ダンボールの断面の方向からつぶす)

パンクチャー(面にとがったものをぶつけて穴をあける)

放置耐久試験(上に重りをおいて放置)

落下試験(ボコボコになるまで落とす)

などなど、ほとんど虐めに近い内容ですが行われます。

数ある試験でも、よくするのが落下試験。

試験内容を見てみましょう。

「1角3稜6面の衝撃の数値を測定」

これは、落下試験の内容を一言で言い表しています。

まさにダンボールにとっての冥獄界!
(幽遊白書の戸愚呂・弟が選んだ、最も残酷な
地獄)

うえの表記は、それぞれの落下させる(地面と衝突させる)「場所」を示しています。

そして一定の高さから、その場所を下向きにして落下させ、中身にかかる衝撃を計測します。

「1角」これは、読んで字のごとく、任意の角です。

3稜」は、「1角」から広がる3辺。

「6面」は箱全面です。

それぞれランダムに、

持ち上げられ、、、ストン(ボフっ)

持ち上げられ、、、、、、ストン(グシッ)

持ち上げられ、、、、、、、、、、ストン(ギシャっ)

持ち上げられ、、、、、、、、、、、、、、、ストン(グシャっっ)

「やめてくれえええええええええええ」

っと叫びたくなります。

読むだけでこちらが痛くなってきますね。

しかし、「落下」というもしもに備えて、この過酷な試験をパスしているダンボールは確実に存在します。

梱包した人、運ぶ人、受け取るその瞬間、、、

人はミスをする生き物です。

うっかり落とすかもしれません。

もしも、運悪くその瞬間に出くわしてしまったとしても、中身が壊れていなかったら、、、、

安堵を通り越して、感動さえ覚えていただいてもいい、というのは決して過言ではないと思います。


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島津 聖

ダンボール王子 / 事務局長ファザーリング・ジャパン関西
2016年4月よりファザーリング・ジャパン関西の事務局長に就任。[⇒詳細プロフィール]