・失われた世界(the lost world) コナン・ドイル 1972年
ホームズの生みの親によるSF小説。
元祖『ジュラシック・パーク』と言うのがいちばんわかりやすい説明かも。
(実際、ジュラシックパークの2作目のタイトルもロスト・ワールド)
この小説を紹介するときによくしてしまうのが、
探検隊が南米のギアナ高地に行くと、そこには太古の世界が広がっていた…
という状況説明だ。
だけど、この小説の魅力はそこじゃない。
この小説の魅力は主人公の動機にある。
小説を説明するときに状況説明をしてしまうと人間臭さが伝わらない。
主人公の動機は”恋心”。
描いてて恥ずかしいけれど、主人公の若い新聞記者はプロポーズをした相手から、
「私と結婚したければ、だれからも尊敬される有名人になりなさい」
と言われてこの冒険に参加するのだ。
大冒険の裏側に、ずっとこの動機が流れている。
たとえば主人公は発見した湖にプロポーズした相手の名前をつけたりする。
登場人物かいかに人間臭い動機を持っているか。
面白い小説のバロメーター。
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和田 憲明
副理事長 / マジックパパ : ファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。
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