去年のお正月、僕は孫悟空だった。その前年は金太郎。今年のお正月は一休さんになる。

地域のイベント「新春ゲームまつり」。そこで毎年、絵本読み聞かせのボランティアサークル「おはなし会」で出し物をする。僕は長女が小学生になった9年前におはなし会に参加した。月に一度の朝、小学校のクラスで絵本の読み聞かせをするのが主な活動だ。

そして年に一度、小学校の体育館で開催する地域のイベント新春ゲームまつりの中で、オープニングの出し物をする。
絵本劇やペープサート、落語に言葉遊び。毎年工夫をこらした新鮮な出し物を準備する。僕は最初の数年、お手伝いで参加した。背景のパネルを支えたり、音響のCDを操作したり。
次の数年はマジックをした。オープニングの落語を絵本劇の間のつなぎのプチマジックショー。次の数年は絵本劇の中の男性役で声の出演をした。そして、この3年は身体で出演している。おはなし会の絵本劇は進化して、ペープサートと立体演劇を合わせた3D絵本劇になったのだ。地域でいろいろなことをしていると時に想像を超えたことをやらせてもらえる。

2年前、はじめて金太郎役をたのまれた。声じゃなくて身体での出演。マジックはできるけど大人になって演劇はしたことがない。しかも衣装が金太郎。全身肌色の肉襦袢に赤い前掛け、それにおかっぱのカツラをかぶる。auの金ちゃんみたいなオシャレなものではない。正直、ちょっと恥ずかしくって躊躇した。
その格好でクマと相撲を取る。クマ役は当時のPTA副会長。地域での信頼厚い男性。2人で打ち合わせて相撲の段取りを決めて熱演。評判はよかったらしい。それからしばらく小学校に行くたびに、「あ、金太郎の人!」と子どもに指差された。合わせて「マジックせんかったな」とも。

去年は孫悟空。これは格好良かった。おはなし会のママたちが格好いい衣装を用意してくれたのだ。ドラゴンボールではない西遊記の方の孫悟空。牛魔王と戦う。牛魔王役は前年と同じ男性。彼はその年のPTA会長を務められていた。
「戦いのBGMは女子12楽坊です」担当のママが準備してくださった。2人で殺陣を考えて練習した。
「マジックもしたい」と思った。そこで誰にも何にも言わずにアドリブ風に、戦いの前にマジックをした。
耳から小さな如意棒を取り出し、それが大きくなる。2メートルの如意棒にしてから戦いに挑んだのだ。
これで子どもに「マジックせんかったな」とは言わせない!

そして演じた孫悟空はすごく楽しかった。殺陣も上手くいって終了後に牛魔王とハイタッチした。小学校に顔を出すと、子どもたちから「如意棒どうやったん?」と質問ぜめにあった。これこれ、これこそマジックの醍醐味や!
さて、今年は一休さんだ。坊主のヅラでどんなマジックをしようかな?


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和田 憲明

和田 憲明

副理事長 / マジックパパファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。 [⇒詳細プロフィール]