2年越しのコマ回しは200人の子どもが参加する超大盛況だった。場所は市の中心部、駅のすぐそばにある施設。そのイベントはPTA大会。年に一度、市内の幼・小・中24校園のPTAが協力して開催する大きなイベントだ。

例年、PTA大会は保護者向けの講演会が中心だ。僕は2年前、小学校のPTA会長だった。その年の会議でPTA大会の案として、保護者向けの講演会じゃなく保護者にコマ回しを教える遊びの研修会を提案した。残念ながらその案は採用されず、例年通り保護者向けの講演会になった。

それから2年、僕は中学校のPTA会長。PTA大会の内容を協議する最初の会議で、ある校のPTA会長がおっしゃった。「例年通りの勉強会やったら面白くないのでやめませんか?」。その発言の背景にはいろいろな想い、考えがあったのだけど割愛。そこから議論が始まって、臨時実行委員会を何度も開いた。会議の回数は例年の実に2倍だ。難産の末、今年のPTA大会は親子で楽しんでもらうスタンプラリーになった。

各中学校区からそれぞれミッションを出展。クリアできればスタンプを押す。集めたスタンプの数に応じてオリジナル缶バッジをプレゼント。オープニングにはママさん吹奏楽、エンディングにはおやじバンドによるライブ。そして各中学校区によるミッション。ストラックアウト、けん玉、ストップウォッチ、ビーズアクセサリー、防災グッズ作り、さらに会場あちこちに張り出された「箕面クイズ』。その上、なんとあのゆるキャラグランプリ8年連続10位前後、2018年は5位の地元の超人気ゆるキャラ「滝ノ道ゆずるくん」もやってくる!

なにそれ、めっちゃ楽しそうやん!もちろん私が会長をしている中学校区のミッションはコマ回しにさせてもらった。2年越しのリベンジである。言い続けてみるものだ。大会の方向性が決まったのが7月。本番は1月後半。半年もある。僕は自分もコマを教える立場として「最低でも綱渡り」を目標にコマ回名人の元にコマ回しを習いに行った。そして夜な夜な練習した。勤めている保育園での伝承遊びイベントや地元小学校区の新春イベントで、コマ回しイベントのシミュレーションをした。

そうして迎えたPTA大会当日。大会実行委員長はマリオのコスプレ。ほかのスタッフも思い思いの平服。会場は開会前から子供の行列。2年前の実行委員はスーツで、参加者は大人だけだった講演会とは見かけからして全然違う。大会は超大盛況。イベント全体で500人、コマブースだけでも400人を超える子どもとその保護者が訪れた。

コマコーナーのミッションは「5分間コマチャレンジ」。5分間、コマ回しに挑戦する。回ればそれでいいし、回らなくてもいい。挑戦した姿勢にスタンプをあげる。元々自分で巻いて回せる子、ひもは巻けないけど投げて回すことは出来る子、どっちもできないで悔し泣きをする子、それを観て悲喜こもごもなパパやママ。そこには豊かな表情があった。

僕がいちばん気になったのは、ヒモを巻こうともしないし、巻いたコマを渡しても投げて回そうともしない子だ。「巻けへんし」「回せへんし」というのがそういう子たちの決め言葉。「失敗してもええから巻いてみ」「回らへんでもええから投げてみ」。そうフォローすると渋っている子もほとんどが挑戦する。たくさんの挑戦が見られた僕はめっちゃ嬉しかった。

一緒にコマブースを運営してくださった中学校校区のPTAスタッフみなさん、ありがとう。今年のPTA大会実行委員会の皆さん、正直この催しが成功することは半信半疑でした。2年前、普通の講演会を主催した自分が今年のPTA大会を見たら間違いなくびっくりする。実際、以前にPTA大会に関わってたOB会長が来られてビックリされていました。今年、このメンバーでPTA大会ができてよかった。

コマ回しをイベントを2年間あたためてきてよかった!PTA大会終了後の打ち上げで、僕のあだ名は「コマの和田さん」になっていた。大会た決まってからのこの半年、よっぽどコマコマって言い続けていたらしい。


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和田 憲明

和田 憲明

副理事長 / マジックパパファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。 [⇒詳細プロフィール]
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