おざわせんせい

篠田です。

先日、ある方の訃報を目にしました。

【参照】博報堂顧問の小沢正光さん死去 (asahi.net 2016.1.30)

年齢は65歳、まだ若いのに肺炎で亡くなられました。

お会いしたことはなかったんですが、彼の発言集をまとめた「おざわせんせい」という本にたまたま出会いました。

これがメチャクチャ面白かったんです。

ぱっと聞くとあり得ない暴言だらけ、そう・・・パワハラと取られ兼ねても仕方がないような発言ばかりなんですが、きちんと読むと「本質」をついている。

いくつか紹介すると、

「世界中探したのか?」

これは、徹底的に探して考えたのかを問われての発言です。

「仕事を減らそうと思ったら、周りが本気で気の毒に思うまで仕事を増やすしかない。」

これなんか一見するとひどいものですが、仕事を減らすというのは、それくらい仕事をしてはじめて言える言葉だということです。まぁ本人のスキルも重要ですけどね。

「誰より考えていればそうは負けない」

この「そうは」がいいんですよね。
絶対負けないわけではない。

でも、本気で取り組んでいればそう簡単に負けることもない。
これは僕自身の経験からも納得です。

「俺は、この人生、反省はしているが、後悔はしていない。」

このフレーズはとても衝撃を受けました。
このフレーズを言えるほどに向き合えている人がどれくらいいるだろうか?

これらは、この本で書かれていることの一部ですが、誰よりも広告に向き合われた、博報堂という会社を愛した人だから言える言葉だと思います。

僕もこれから先、このひと言を言えるほどに、常に真剣に向き合わないといけないなと思っています。
でも、一度は小沢さんの講演を聴きたかったなと。

今はただただご冥福をお祈りします。

今日もなんとか継続中。


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篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]