選択肢が増えても子育てが楽になるわけではない

篠田です。

僕はMr.Childrenの世代です。

昔から彼らの大ファンです。
彼らは本当にいい歌を多く作ってくれますよね。

彼らの最近の作品「Starting Over」という曲のなかに、とても印象的なフレーズがあります。

「いくつもの選択肢と可能性に囲まれ、探してた、望んでたものがぼやけていく」

これ、世の中のことを本当によく捉えているなぁと思うんです。

世の中、モノや情報が多すぎると思いませんか?

インターネットが普及していなかった頃は、情報に触れる機会も少なくて、限られた選択肢で最良の判断をすればよかったわけですが、今はそうはいきません。

情報へのアクセスの容易さは、いやでも選択肢の増加につながります。

選び放題といえば聞こえはいいですが、逆に言うと選ぶ対象が多すぎて、選びきれない・・・なんてこともあるんじゃないでしょうか。

子育て情報

昔は、子育て情報もそれほどなかったように思います。

でも、今は子どもの発達・成長から、産婦人科や小児科の情報、さらには学校の先生の情報まで、ありとあらゆる情報がインターネットに溢れています。

ここまで情報が多いと逆に大変です。
よかれと思って調べていても、選ぶ前に疲れてしまいます。

まさに「探してた、望んでたものがぼやけていく」状態です。

リテラシーの必要性

こう書いていると、情報や選択肢は少ない方がいいのか?と思われるかもしれませんが、そうではないと思っています。

可能性は少ないより多い方が、当たり前ですがいいに決まっています。

でも、今の世の中、必要以上の量の可能性が溢れているように思います。

だから、多すぎる情報や選択肢のなかから、自分に必要な情報をさばききるリテラシーが求められている、ということです。

せっかく増えた選択肢や可能性を最大限発揮できるように、リテラシーを高めていくことも大切ですが、みんながそれを高めるのもまた難しいことです。

誰もが、今の状態で子育てにワクワクできるように、我々のようなNPOがリテラシーを発揮していかなければならないなと思います。


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篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]