篠田です。
先日、借景について大絶賛しましたが、そもそも借景って何って感じですよね。
先日のブログで注記も入れていますが念のため。
借景
敷地の外にある景色(山や森)を景色の1つとして利用した造園法のこと。
外にあるものを活かして、独特の世界観を繊細に描いた庭園をダイナミックに描くことができます。
これ考えた人、ホンマ天才です。
でもね、ふと思うんです。
じゃあ天才にしかできないのか?
チョット考えてみてくださいね。
外の力を使う。
それは仕事や日常生活でも当てはまります。
アウトソーシング
組織の内部で行われていたプロセスを、独立した外部に依頼するいわゆる外注のこと。
語源は「Out(外部)+Sourcing(資源利用)」。
借景と実はほぼ同じ意味になります。
仕事でいえば外注になるし、家庭でいえば保育や家事代行や塾などもあてはまります。
借り物を使うというのは実は身近にあるものなんですよね。
それを理解して上手に使うことって、天才じゃなくて案外できるものですよ。
認知の最大化
借景を考えた人は、風景をどのように見ていたんでしょう。
「あの山の景色を背景に活かせないか」とか、「あの森の景色を借りてこれないかな」とか、そんなふうに考えていたんでしょうか。
僕は、厳密にはそうじゃないと思います。
庭を造り始めるとき、あの山を活かそうくらいには思っていたかもしれません。
でも、庭を造った人たちにとっては、山と庭とは別々ではなく、目の前に浮かぶ1つの景色だったのではないかなぁと思うんです。
自分の持つリソース(資源)とか、外のリソースとか、そんな区分なく、ね。
今のように景色を借りる、という概念などなかったかもしれませんね。
分け隔てなく物事を見る
社会、世の中を見るとき、自分のもってるリソースの範囲内だけでの物事の見方をすることはありませんか?
おそらく多くの人がそうだと思います。
でも、本当に目指すべき目的は、そんな自分のテリトリー内で完結できるようなちっぽけなものではありません。
借景やアウトソーシングはあくまでツールであって目的ではない。
手段が目的化しないようにすることが大切ってことですね。
篠田 厚志
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