子どもたちの結婚式に立つことが出来るのか?
そんな未来のことは正直わかりません。
もしかすると、道半ばまでしか生きられないかもしれない。
いつ、何が起こるかは誰にも分からない。
だから、子どもの結婚式には、当たり前ですが立ちたいものの、正直立てるかどうかはわからんのです。
立てないと生きれないは違う
もしも自分に何かがあって立つことが出来なかったら、それは無念なことだと思います。
(上で書いたように、そうなってしまうことは0ではない。)
でも、子どもたちの心の中に、父親が存在していたら・・・。
「お父さんは、きっとこの場にいないことをとても残念がっていると思う。」
「もしいたら、今日の衣裳も「まぁいいんじゃない?」って言ってると思う。」
「僕が、私が旅立つことを心から喜んでくれていると思う。」
こんな風に、子どもの中に生きている父親が語ってくれるんじゃないでしょうか。
たとえ、自分が結婚式の場に立てなかったとしても、子どもたちの中に父親が存在してくれて、それぞれなりに感じてくれるなら、まぁ本望といえるかもしれないですね。
子どもたちの中に父親がうまれるために
じゃあ、どうすれば子どもたちの中に父親を育むことが出来るのか。
それは、3つの方法があると思います。
①自分を残す。
自分が、過去から今までをアルバムなどのビジュアルで残すこと。
そうしないと、記憶なんていうのは曖昧でどんどん薄れてしまいます。
②自分の考えを語る。
あたりまえですが、見せるだけで伝わると思ったら大間違いです。
常に自分の言葉で子どもたちに語り続けることで、「お父さんはこんな風に考えているのか。」ということが伝わります。
③妻が父親を語る。
もっとも大切なのは、客観的な意見や評価です。
自分は素晴らしい人間だと言っても誰も信じません。
でも、妻がお父さんは素晴らしい人間だと言えば、子どもたちに必ず伝わります。
子どもたちの中で生き続ける
そこまで日頃から考えるのは難しいかもしれません。
でも、そうやって意識すれば「結婚式に立てなくても生き続ける」ことができます。
先日、こんな話を聞きました。
その話は「先の長くない父親の延命措置を、家族が決断を迫られた」という話でした。
父親の考えを理解している家族は、父親が普段から家族と触れ合うことが多かったそうです。
結果、涙ながらに「お父さんはきっとこう考えている。」といって、自分たちで決断したそうです。
それに対して、父親のことを理解できていない家族は、父親は仕事人間で家族との時間をほとんど持つことが出来なかったそうです。
すると、家族は父親の考えが分かりません。
「お父さんはどう思ってるか分からんから、とりあえず延命してもらったら?」という感じで、なかなか結論に至れなかったそうです。
人はいつか死ぬ。
でも、家族との関わりを大切にすれば絶対に生き続けることができます。
自分が思ってるような自分ではないかもしれないけれど、そんな自分を子どもたちは愛してくれているなら、それもいいかもしれませんね。
いつもと感じが違うことに、書いててチョット戸惑う篠田でした。
篠田 厚志
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