僕の地元、枚方市のある地域では、毎年この時期に5分間だけ花火があがる。
それは、地元有志の人たちの熱い想いが成せる業なのです。
若者を元気にしたい
最近の若い人たちって元気がない。
自分はそうは思いませんけど、いわゆる年長者からのイメージは、そういうものだそうです。
元気な年長者の方々は、若い人たちにこういうメッセージを送りたいと思っています。
「自分にだってできることがあるんだよ!」
どんな人だって、やろうと思えばどんなこともできる。
地元のおっさんと呼ばれる俺たちも、花火あげたいって思ったらあげられるんだ!
だから、若者たちよ。
お前たちもやりたいことを見つけて、それに向かって取り組もうよ!
打ち上げられる花火の一発一発から、そんなメッセージが伝わってきたような気がします。
冬に打ち上げる理由
それにしてもなんでまたこんな真冬にやるんでしょうね。
たった5分間とはいえ、おっきいやつを打ち上げるんなら、花火の季語である夏にやればいいのに。
なんて思ったあなた!
実は、冬の寒空の中で開催するのにはある理由があるんです。
①場所を確保する
打ち上げ花火において、もっとも苦労することのひとつ。
それが場所の確保です。
だだっ広くて、見晴らしの良い場所なんて、狭い日本にはそうそうありません。
しかしながら、この時期だけはぴったりな場所が確保しやすくなります。
そう、「田んぼ」です。
田んぼは見晴らしもいいし、冬場はほぼ使われていません。
なので、地元の農家さんたちさえ「いいよ」と言ってくれれば、いくらでも手に入れることが出来ます。
②交通整理が不要
花火大会でもう1つ大変なのが、人ごみです。
打ち上げなどを許可する警察も、交通整理等の点についてはかなり気にするそうです。
たくさんのスポンサーがつくなら、警備員などを確保することも出来ますが、5分間の花火大会でそれは不可能です。
どうすれば、お金を使わずに、人ごみの問題を解決するのか。
その答えが「真冬にひっそりと開催する」ということでした。
この花火大会は、一般的な告知は一切されていません。
口コミだけです。
そうすれば、人ごみ問題は起こりません・・・たぶん。
少なくとも、始まってからの数年間は起こってはいないようです。
枚方では10数年前まで「くらわんか花火大会」という、関西でも有数の大きな花火大会があったんです。
でも、財政難などを理由に中止になって、今まで開催が見送られています。
枚方の夜空の大きな花火は、市民の心にきっとある情景です。
たった5分間ですが、それでも、市民の心はきっと満たされる。
真冬でも、未告知でも、毎年やってくれているのは、そんなことが理由なんだろうと思います。
来年も、再来年も、ずっと続けば、いつの日かきっと、また大きな花火が夏の夜空を彩るのかもしれません。
以上、花火てやっぱりテンションあがるね、篠田でした。
篠田 厚志
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