枚方市に夜回り先生がやってきました。
《水谷修さん》
あるとき、定時制高校に赴任し、それ以降、繁華街の夜回りを連日行い、非行少年少女と向き合い続ける教育者です。
彼のこと、名前は知っていましたが、話を聴くのはおろか、どんなことを具体的にしているのかも知りませんでした。
そんな彼の話をはじめて伺いましたが、本当に感動しました。
夜回りをはじめたきっかけ
夜回りをはじめたきっかけは、ある先生からの相談をきっかけ赴任することになった定時制高校だったそうです。
赴任以降、連日、繁華街の夜回りを始め、多くの大人を信頼できなくなった子どもたちに向き合ったといいます。
こうした、具体的な行動を25年も続けておられる。
その感情のこもったお話に、僕は感動したのだと思います。
ときどきイマドキではない
とはいえ、すべてに精通している、というわけではもちろんありません。
僕らの専門領域のひとつである、男女共同参画の領域においては、正直なところ、認識としてずれている感覚は否めませんでした。
でも、ひとつのことにとことん向き合う覚悟をもって取り組んでいる人にとって、細かいことはどうでもいいのかもしれません。
他のことを削ぎ落としてたったひとつのことに向き合う。
その覚悟と責任をもつと、他のことなど気にする余裕すらきっとないのでしょう。
でも、だからこそここまで人を感動させ、巻き込むことが出来るのだと思いました。
子どもの問題はすべて大人が生み出す問題
25年間、この問題に取り組まれていて、彼はすでに答えにたどり着いています。
子どもたちの問題を根本的に解決する方法。
それは「大人たちが行動で示すこと」以外にありません。
大人が口ばっかりだから、子どもは大人を信用しない。
子どもたちに教えるためには、行動を伴わないと始まらないんです。
だから、大人がまずやってみせないといけない。
子どもに勉強して欲しかったら、大人が勉強するしかないんです。
子どもに心身ともに健康でいて欲しいなら、大人が心身の健康を維持しないといけないんです。
子どもに幸せになって欲しいと願うならば、大人が幸せでないとダメなんです。
(不幸だったから、痛みがわかるから、その痛みに共感するため・・・では誰かを救うことは出来ないってことです)
子どもたちのために自分が幸せになる
僕たちファザーリング・ジャパン関西は、父親の子育てがワクワクするものになることを目指しています。
子どもたちに、ワクワクした楽しい人生を楽しんでもらうためには、自分たちがそうならないと始まらないと思っていたからです。
そう、つまり、僕たちと水谷さんは、アプローチは違えど思っていることは同じだったんですね。
本当にそうだと思います。
でも、大人が第一、大人が優先というつもりはありません。
あくまで目指すべきはチルドレンファースト、子どもを中心にした考え方です。
子どもたちのために僕たちは幸せでありたい。
それが僕の目指す社会です。
子どもたちのために、たくさんの父親が自分の人生を楽しめますように。
以上、夜回り先生には賛否両論ありますが、素晴らしい人でしたねって素直に思う篠田でした。
篠田 厚志
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