先日、第20回ファザーリング・ジャパン関西公開型勉強会を開催しました。
テーマは「救命救急」。
みなさんは、心肺停止によって亡くなる人が年間どれくらいいるか知っていますか?
ちなみに、交通事故死は約4,000人と言われています。
それに対して、心肺停止で亡くなる人は、約70,000人。
およそ20倍です。
しかも、そのうちの約7割は、実は家庭内で起きているそうです。
となると、つまり第一発見者は?
そう、家族です。
ほとんどの心肺停止者は、家族が第一発見者になるということです。
もしもそうなったらどうしますか?
当然ですが、119番通報しますよね?
でもみなさん!
119番通報さえすれば助かるものだと思っていませんか?思ってますよね?
残念ながら、心肺停止者を救命士が救うことができる確率は、ほぼ0なんだそうです。
なぜか。
心肺停止者が蘇生するかどうかは、4分以内の措置でほぼ決まるそうです。
それに対して、119番通報を受けて消防隊が現場に駆けつけるのは、約8分。
そう、間に合いません。
つまり、救命士さんたちはどれだけ頑張っても、心肺停止者を蘇生させることはほぼムリってことです。
(※本内容は、講師の救命救急士さんから伺ったお話であることをあらかじめお断りいたします)
じゃあ、心肺停止者は誰も救えないのか?
そんなことはありません。
カギは救命士より早く現場に到達している人・・・そうです、家族です。
家族には限りませんが、現場にいる人が心肺停止後に救命措置をおこなえるかどうか。
それこそがカギだと、救命士さんは言います。
「僕たちは誰も救ったことがありません。」
「命を救ったのは現場にいる人たちです。」
これは謙遜ではなく、本当にただただそうなんです。
だって、心肺停止は4分以内に措置しないといけないのに、救命士さんの到着時間は8分。
時間が足りないんです!
そうやって聞かされると、一人ひとりが心肺蘇生法やAEDの使い方を知っておくことって本当に必要不可欠なことだと思うようになりました。
また開催できればと思いますので、そのときはぜひたくさんの方にご参加をいただきたいです。
以上、命を救うのはあなた、篠田でした。

篠田 厚志

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