幸せになりたい。
きっと誰もがそう思っています。
いや、そんなこと意識すらしていない。
幸せっていうのは、当たり前すぎる日常のことなのかもしれません。
でも、社会には、そんな当たり前の生活を過ごせずにいる子が、人がいます。
「プラチナエンド」に登場するのもそんな人たちです。
死ぬ間際に天使に救われる人たちによる戦い
主人公の架橋明日(みらい)もその1人。
家族を亡くして伯父伯母に引き取られるも、虐待にあい、学校ではいじめにあい、中学校卒業と同時に自殺しようとしていたものの、天使に救われ、そこから同じく天使に救われた人たちとの戦いに巻き込まれていきます。
圧倒的なチカラを手に入れながらも、「普通の幸せ」をのぞみ、戦わなければいけない現状に悩み、誰も死なず、傷つかない方法を必死で考えながらつかもうとする姿は、ただただ生きる勇気を与えてくれます。
重厚でありながら軽快に読める全く新しいシリーズ
小畑健氏(作画)と、大場つぐみ氏(原作)がタッグを組むのは、「DEATH NOTE」「バクマン。」についで3作目。
このコンビは本当に物語がとにかく重厚。
漫画好きの僕でさえも、どちらもチョットお腹いっぱい感がありました。
ですが、今回の「プラチナエンド」はチョット違います。
テーマが「幸せになりたい」ということもあってか、話が基本的には前向きです。
まぁジャンプ系漫画ということで、どうしても戦いは避けられないんですけど・・・。
ルールとかが細かくて、それを理解するのはチョット大変ですが、基本ルールさえ理解できれば案外気楽に読めるかもしれません。
ど迫力な画のタッチで魅了する
なんといっても小畑さんは絵がうまい!
前述の漫画以外にも、「ヒカルの碁」とか「人形草紙あやつり佐近」とかも手がけているんですが、いずれも独特の魅力と迫力が伝わってくる作風です。
とにかく迫力があってきれいで、そして軽い。
特に最後の軽いがいいですよね。
この3つが両立している漫画家は、あまり例を見ません。
イラストレーターとしてのスキルが生きているのかもしれません。
2007年に、太宰治の「人間失格」のジャケットを担当して異例の売り上げをたたき出したのは、この軽さが影響しているんじゃないかと勝手に分析しています。
今回のプラチナエンドも、天使達がすごくきらびやかに描かれていて、内容の重さや暗さが中和されていてとても読みやすいですよ。
「幸せ」について、あらためて考えさせてくれる漫画ですので、ぜひ手に取ってみてください。
以上、いままだ8巻までなので、まだ間に合いますよ!篠田でした。
篠田 厚志
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