保育所には、クラスの子ども達とその保護者の交流を目的にしたクラスレクリエーションというものがあります。

保護者会の係の人が毎年、何をしようか頭を悩ませるクラスレクですが、今年、次男のクラスでは「お芋掘り」をすることになりました。

 

子ども達は日常が大好き

子ども達はみんなサツマイモが大好きです。

好きなものを自分で手に入れられるお芋掘りを、最初は夢中で頑張ります。

でも、楽しそうにするのは最初だけ。

1つ2つ掘り起こしたら、あとは毎日遊んでいる友達と一緒に、土いじりやダンゴムシ拾いに夢中になります。

子どもたちにとっては、たまにしかできないことより、毎日していることを楽しむほうが大事なんですね。

 

大人達は非日常が大好き

逆に、保護者達は最初のうちは一歩引いて、子ども達の楽しむ様子を夢中で撮ります。

でも、次第に飽きてきた子どもたちに楽しさを伝えようと一緒にお芋掘りをはじめます。

結果、最後はもう大人達のほうが夢中で頑張ります。

大人達にとっては、たまにしかできないことが楽しくて仕方がないんですね。

 

芋掘りが生み出すキズナ

パパたちは、保育所で会ったり会話したりすることは稀なので、長年同じクラスであっても、お互いほぼ見知らぬ他人です。

そんなパパたちの協力を、お芋掘りというコンテンツは生み出すことができます。

はじめは家族単位で掘り起こすわけですが、子ども達が飽き始めると残って掘り続けるのは決まってパパたち。

そんなパパたちにかかると、残された芋は次々に掘り起こされていくわけですが、このとき、いかにお芋を傷つけずに株ごと掘り起こせるかというムダな使命感がパパたちの中で共有されるんですね。

本当に、誰もひと言も発しないのに、全く同じ使命感が共有されんです。

こうなるとですね、もう昨日までの赤の他人はどこへやら・・・見事な連携プレーは数年来の戦友のそれ。

見事のひと言です。

 

「パパ同士が仲良くなるって難しい。」

 

別に仲良くなる必要はありません。

同じ目的を持って行動すればコミュニケーション無しでも一緒にやった感が得られます。

大事なのは「協力が必要な目的」です。

まぁ・・・傭兵みたいなものでしょうか。

そういう意味では、お芋掘りってムチャクチャいいコンテンツですね。

ぜひまたやって欲しいものですし、FJKでもぜひやりたいです。

 

以上、我が家のお芋は超小ぶり・・・篠田でした。

 


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篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]