オタク系パパの和田です。
土曜日、中学1年生の長女が「ジャンプ流!」のDVDに夢中になっていた。
漫画「暗殺教室」のイラストを描く課程がひたすら15分にわたって流れるだけの映像。
こんなのを集中して観られるのはオタクの証明だ。
長女の中のオタクの才能を感じたのは小学1年生のとき。
女児向けアニメ「ハートキャッチプリキュア」の変身シーンで、
「これ(映像)どうやってつくってんにゃろ?」
と疑問を口にした。
(ハートキャッチプリキュアは基本2Dアニメだけどバンクフィルムの変身シーンはキャラクターが2D背景が3DCGとなり…なんて語り始めると5000字になってしまうのでやめる)
オタクとはアニメや特撮やアイドルが好きだったりする人のことではない。
それはただのファンやマニアだ。
コミュニケーション不全だったりヲタ芸を踊ったり美少女キャラに萌えたりする人のことではない。
それはマスコミが勝手に作り上げたイメージだ。
オタクはもっと深い。それをシリーズで書きます。覚悟して。
(映画「海月姫」©アスミック・エース)
【オタクの資格1】映像作品は人が作ったものであると常に認識しながら観ていること
オタクは作品を面白いかつまらないかの単純な2択で判断しない。
映像作品にはすべて製作者の意図があり、その意図を伝えるために作る課程で無数の選択をした上で完成したものであることを知っている。
どうして面白い(くない)のか、どうして迫力がある(ない)のか、どうして感動する(しない)のかを常に頭の角で考えながら観ている。
この癖を身につけたオタクはニュース映像や感動ムービーを真に受けない。
まずこの映像を作った制作者がどんな意図を持ち、どんな考えを視聴者に与えたいかを考え疑う。
メディアリテラシーの基礎が身に付いているのだ。
感動ムービーで感動しない面倒臭い奴。それがオタクだ。
自分は絵を描かないのに、好きな漫画のカラーイラストが描かれる過程を食い入るように観ている現在中1の長女。
小1の時点でプリキュアの変身シーンが他のシーンと違うと気づいてどうやって作ったのかを疑問に思い、「アニメは人によって作られたもの」というリテラシーの基礎の上で観賞していた。
オタクの資格1クリアである。
(本人には言ったことないけど)
次回はオタクの資格2を語るよ。あらためて覚悟して。
※「オタクとはオタクの定義だけで3時間喋る奴」by岡田斗司夫
オタク学入門より
和田 憲明
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