趣味の映画はもっぱらレイトショーな和田です。
子どもが乳幼児のころ、観たい映画があるときは妻が家に居る夜を選んで、子どもを21時までに寝かす。
21時までに寝てくれればレイトショーに出かけて、寝なければあきらめてまた次回にチャレンジ。
それが子育てをメインで担っている自負がある主夫の映画の楽しみ方でした。
あんまり不自由さは感じず、チャレンジを楽しんでいました。
さて、娘たちが小学生以上になってから、そんな気遣いはあんまりしなくなくてもよくなりましたが、
趣味の映画は今でももっぱらレイトショーです。
ここから父親目線の映画レビュー。(ネタバレなし)
興奮して父親というよりただの男になってる部分もありますので、偏った表現もご容赦ください。
話題作『シン・ゴジラ』を公開初日、金曜日のレイトショーで観てきました。
断言しますが、この夏、日本人の父親が観るならまずこの映画です。
題材は『ゴジラ』ですし、総監督が『エヴァンゲリオン』の庵野秀明という点で、興味を持てないかたもいらっしゃるかもしれません。
ぶっちゃけ、これらに興味あるないは関係ないです。
これはジャンルを超えた日本映画の到達点のひとつ。
東日本大震災・福島原発事故を経た日本を舞台に、政治と憲法、日米と国際社会も含んだ現代社会を活写し、日本の未来を考える格好の材料になる映画です。
想定外の大災害(巨大生物による都市破壊)に直面した政府の対応をきめ細かに描いた作品で、組織の中で個人個人が選択を迫られます。
逆にいえば組織の中の個人以外は描かれていません。
ファミリー映画ではありません。これまでの怪獣映画には必ずあった家族のドラマや子どもの目線は全くない。
子どもにはかなりの忍耐を強いる内容・描写ですし、面白がってくれる妻も少ないでしょう。
ファミリー目線もないかわりに、特別な力をもったヒーローも超兵器も登場しません。
登場するのはひたすら『会議室』と『現場』と『技術』です。
生活から完全に切り離された、現場組織の映画。
よくも悪くも男性映画です。
日々家族と過ごしたり、子育てをしたりしているパパほどできない体験が、とてもリアルにできる映画です。
じゃあシビアな人間関係一辺倒な作品かというとそうではありません。
なんせありえない巨大生物が出現するフィクションです。
ゴジラが東京を壊滅させる絶望と、それを乗り越えてのゴジラ撃滅作戦!
がものすごくワクワクする描写で描かれています。これぞ娯楽映画。
ひとセリフだけ暴露させて。
「在来線爆弾、全車両投入!」
燃えました。
〇〇大作戦系が好きな元男子には品質保証します。
リアル部分もエンタメ部分も、映画全編通して僕は大絶賛。
うるさがたの評論家やレビューサイトからも絶賛があいついでいます。
【大絶賛】庵野秀明監督「シン・ゴジラ」が最高すぎて泣く人が続出
この夏、父親が映画に行くなら『シン・ゴジラ』。
子どもを寝かしつけてからGO!
和田 憲明
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