先週の記事の続きです。
昨日、プリキュアシリーズの新作『キラキラプリキュアアラモード』がはじまりました。
前作の魔法学校に変わり、今作のモチーフはスイーツ!
なかなか攻めていますが、これくらいの変化はプリキュアではあたりまえ。
現在13歳の長女が最初にハマったプリキュアは『Yes!プリキュア5』。
プリキュアシリーズの4作目。
3作続いた『ふたりはプリキュア』はタイトル通り主人公が2人でした。
なのにいきなり主人公が5人に!おまけに5色に!!
ビックリしましたし、はじめてそのビジュアルを見たとき『セーラームーン』やん!とツッコミました。
(c)ABC・東映アニメーション
(c)テレビ朝日・東映アニメーション
でも、そのテーマはセーラームーンとは全然違った現代的なものでした。
大きな違いのひとつは、セーラームーンの主人公(月野うさぎ)の行動原理の大きな部分を占めていた『恋愛』が、プリキュア5ではずいぶん小さくなっていたこと。
プリキュア5の主人公(夢野のぞみ)の行動原理の大きな部分を占めているのは『自分の夢(目標)探し』です。
これはプリキュア5の主題歌のフレーズにも現われています。
♪ 勝〜ち負けだ〜けじゃない世界へ〜 明日をぬ〜りかえてく〜
当時の社会を覆っていた空気。
・経済面での『勝ち組・負け組』
・「未婚、子なし、30代以上の女性(=恋愛敗者)」を「負け犬」と定義した『負け犬の遠吠え』(酒井順子)
これらへのアンチテーゼを少女向けアニメの主題歌で歌い上げるとは!
プリキュア5の第1話を観た和田パパは感動したのでした。
ちょうど10年前の日曜朝、3歳の長女を膝にのせて。
あ、セーラームーンがつまらないと言ってるわけではないです。
セーラームーンには20年前の、プリキュア5には10年前の時代性が色濃く反映されているんです。
セーラームンに込められた時代性についてはコチラをどうぞ。
さて、『キラキラプリキュアアラモード』にはどんな「現代」が反映されているんでしょうか。

和田 憲明

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