この映画を見たのは、仕事を辞めてしばらくのんびりしていたときです。
これからの生き方を考えるにあたり、痛みがのど元を過ぎた僕に活を入れてくれるような映画でしたね。
動こうとしたからはじまった
やりたいことを我慢してきた男と、やりたいことを考えてこなかった男。
この二人が偶然にも同じ病で、同じ病室に入院したことからはじまった。
ひとりは棺桶リストなるものをつくり、やりたかったことをリストにする。
それをみたもうひとりが、これを全部やってしまおう!と鼓舞して動き出す。
スカイダイビング、モーターレース、ピラミッド登頂、世界一の美女とのキス、などなど・・・。
世界中を駆け巡って、やりたいことのほとんどを成し遂げ、最後にたどり着いた本当にやりたかったことは、意外にも身近にあるものでした。
我慢してきた男は「妻との愛」。
やりたいことを考えてこなかった男は「孫との出会い」。
どちらもきっと、自分の役割を自分で決めてしまった男たちの、プライドが邪魔をしてやれなかったことだったのでしょう。
自分がやりたいことを求め続けて、あらゆることを成し遂げて、ようやく気づきます。
本当にやりたかったことはこれではない、と。
捨てられずにいたプライドはヤワではない
人はみんな「プライドなど捨ててやりたいことやればいいじゃん!」といいます。
でも、そんな簡単にはいきません。
僕もいまだに捨てられていないプライドが、たぶんあります。
そう、たぶん。
プライドっていうのは見えづらいんです。
見えないうえに頑丈です。
だから、プライドを捨てるなど、そう簡単にできるものではないんです。
プライドを捨てさるためには、自分の価値観をひっくり返す。
それしかありません。
うえの2人にとってそれは、やりたいことをやる、ということだったに違いありません。
見つからないから最高の人生
最高の人生はたぶん見つかりません。
探そうとしても無駄です。
最後の最後まで見つかることはありません。
それは、終わりが見えたときになってはじめて見えてくるだろうと思うからです。
うえの2人もそうでした。
最高の人生を!などとこれっぽっちも思っていなかったでしょう。
でも、彼らは最高の人生だと思ったに違いありません。
そう思える瞬間は、たどり着いたときにようやくやってくるのです。
あれは素晴らしい映画でした。
もう一度見ようとは思いませんが、一度は見ておくべき映画だろうと思います。
まだ見ていない人はぜひどうぞ。
以上、久しぶりにDVDに没頭したい・・・篠田でした。

篠田 厚志

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