夫婦のお小遣いに差をつける女子大生

先日、ある大学で、女子大生向けにライフデザインの講義をしたときのことです。

講義の合間に、学生達の15年後のライフプラン発表(授業の一環)を聞かせてもらったんですけど、とても気になることがありました。

 

夫婦のお小遣いはどうしてる?

みなさんの家庭は、お小遣い制ですか?それとも、財布を別々にしていますか?

どっちがいいとか悪いとかはありません。

夫婦が「話し合って」自分たちのやりやすい方法を取ればいいと思います。

 

問題は金額です。

まず、月々の小遣いはいくらか?
もうひとつは夫と妻はそれぞれいくらにするか?
小遣いでまかなう支出範囲はどこまでか?

などによって変わってきますが、これを決めるのはなかなか大変なことかなと思います。

夫を3万円としたとき、妻はいくらにすべきか。特に、専業主婦であったり、育児休業で働いていない期間であったり、そうした場合はどうするか?

いろいろと悩みはつきませんね・・・。

 

夫婦の金額に差はつくべきか?

ホントにそうですか?

普通、同額じゃないですか?
少なくとも、我が家は同額が普通だと思っています。

 

夫婦のお小遣いに差をつけるのは、夫の方が稼いでいるということを前提にしているのかもしれませんが、そんなことを理由に差をつけるのはホントにおかしな話だと思うんです。

それなのに、今の女子大生たちは、ごくごく普通にお小遣いに差をつけるライフプランニングをしていました。

「なぜ、お小遣いに差をつけたんですか?」

「夫にたくさん稼いでもらうから。」
「夫には仕事の付き合いがあるだろうから。」

多くは夫が主たる稼ぎ手になることが前提で、夫の経済力に依存するから妻として控えめにすべき、という固定観念があるように思いました。

 

例え専業主婦であったとしても小遣いに差はつけるべきではない!

家庭運営に必要なのはざっくりいうと、

「収入の確保」
「ケアワーク」
「プランニング」です。
(今回は収入とケアワークを中心にお話をします。)

もちろん、収入がなければ生活は成り立ちませんので必要不可欠です。

だからといって収入の確保が最優先事項かと言うとそうも言えません。

 

結婚家庭の多くは、夫の収入の方が多い傾向がありますが、それは能力が高いからでは一切ありません。

妻の側にケアワークが偏っていて、働く時間に限りがあるからです。

 

特に子育て家庭だとそれが顕著です。

専業主婦家庭の場合、夫が仕事で稼ぐことができるのは、家事育児というケアワークを主婦が担っているからこそです。

妻がいなければ、夫の収入というのは安定することが難しくなります。

ということはです!共働きだろうが専業主婦だろうが、夫との給与に差があろうが関係ありません。

お小遣い制にするならば、最低同額にすべきです。

 

結婚する前から差をつける前提になっていることへの不安

とはいえ、最終的に判断するのはそれぞれの夫婦です。

なので、2人で差をつける!と決めるのであれば、それに反対することはありませんし、する立場にもありません。

 

僕が問題意識を持ったのは、お小遣いに差をつけることではありません。

差をつけることがあまりに当たり前になってしまっていることです。

「なぜ、お小遣いに差をつけたんですか?」という質問に対して、理由はあまりに漠然です。

ライフプランを生まれて初めて描いてみて、そんなツッコミが入るなんて思いもよらなかっただろうと思います。

 

いわゆる、無意識のバイアスというやつです。

誰も差をつけることを決めてはいません。決めるのは結婚する2人です。

 

ぜひとも、無意識のうちに作り上げてしまっている「常識」に目を向けて疑う心を育てて欲しいと思います。

一人でも多くの人が無意識を意識化できれば、世の中はもっとよい方向に進んで行けるだろうと確信しています。

 

以上、1人でも気付いてくれるなら、苦手であっても話をしましょう、篠田でした。


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篠田 厚志

篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]