ブルーギル、知ってますか?

どこの淡水にもほぼ生息している特定外来生物です。

 

今では生態系の破壊者として君臨しているこの悪者ですが、昔はそんなに悪いイメージありませんでした。

むしろ手軽に釣れてしまって、ガキの釣り遊びにはもってこいの最高の素材だったんです。

 

今でも覚えています。

小学校の思い出作文は、友達と山田池公園でブルーギル釣りしたことを書いていました。

それほどに楽しいやつなんです、こいつ。

 

ブルーギル釣り三種の神器

ブルーギルを釣るために必要なものその1。

釣り針。

 

まぁこれはどの魚でも普通に必要です。

さすがにお店で買わないといけませんが、ブルーギルは小さいやつなので300円出せば買えます。

 

ブルーギルを釣るために必要なものその2。

エサ。

 

まぁこれもどの魚でも普通に必要です。

僕が用意したのは、お店で売っているチューブ式のゼラチンエサですが、パンとかミミズとかソーセージとか・・・それこそなんでもOKです。

 

ブルーギルを釣るために必要なものその3。

そこらへんに落ちてる枝。

 

そう、これこそがブルーギル釣りがいかにお手軽かを物語る素材です。

普通、釣りといえば釣り竿は当たり前に必要です。

なんですが、ことブルーギル釣りにおいては、そこらへんに転がってる枝で十分です。

3歳児のいる家庭なら、どの家庭でも玄関前に枝が放置されているはず。

それさえあれば十分です。

 

低い警戒心と適度な引き具合

ブルーギルはとにかくなんでも食べます。

パンとかミミズとかソーセージとかって書きましたが、それこそ魚肉ソーセージでも普通に食べるはずです。

それくらい雑食極まりないうえに、警戒心もさほど強くないので、群れのそばにエサつけた針をたらせばまぁすぐに引っかかります。

その引きが、木の枝くらいだとちょうどいい感じの手応えなので、もうね、チョットこれやみつきです。

 

ブルーギルで入れ食い体験

長男が最近、「池の水ぜんぶ抜く!」にハマってブルーギルとか興味を持ちはじめて、父も最近、あの頃を思い出したりしていたので、子ども達を連れての釣りを敢行。

最近の子どもは生の生き物に触れる機会というのがめっきり減りました。

なので、当然ブルーギルに触れることなどできるはずもありません。

 

ですが、あれよあれよという間にみんなヒットしまくって、小さなバケツが30分で満杯に。

3人で合計11匹も釣ることができました。

しかし!

僕たちは、彼らの強さを甘く見ていました。

釣りを楽しみながらふとバケツをのぞいてみると、釣ったはずのブルーギルが一匹もいません

どうしたのか?

そう、やつらが本気を出せばバケツなどからはすぐにジャンプで脱出することができるんです。

おかげで、本当に釣りまくったのかどうかは夢のなかに消えてきました。

 

でもいいんです。

こうしてチョットでも父が楽しんだ遊びを知ってくれたこと。

チョットした工夫でいくらでも楽しめることに気づいてくれたこと。

そしていずれ魚や生き物といったものに触ることが平気になってくれること。

そうやって培われた経験が、やがて可能性に結びついていくことになってくれること。

 

こうした人生の豊かさに、ブルーギルという厄介者は少しでも、いや、十分に役に立ってくれます。

 

外来生物は、日本古来の自然環境や生態系を壊してしまいます。

でも、こういう遊びを手に入れることができるならば、きっとブルーギルはムダではありません。

ときどきなら、一緒にブルーギル釣りをみんなでやってみてはいかがでしょう。

きっと、親子ともに新しいことへの扉が開かれるはずです!

 

以上、ブルーギル最高!篠田でした。

 


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篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]